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茨地と群馬の『北関東ダービー』が勃発

宇都宮ブレックスvs横浜ビー・コルセアーズ
現在東地区4位の宇都宮は中地区で同じく4位の横浜BCをホームに迎える。宇都宮の前節は、同地区の群馬クレインサンダーズと対戦。ダブルオーバータイムに突入する大激戦となり、疲れが見える中でもジョシュ・スコットとアイザック・フォトゥがリングにアタックし続け得点を稼ぐと、エースの比江島慎が3ポイントシュートを7本決めて逆転勝利した。中断期間明けからチーム全体で好調なアウトサイドシュートを武器に連勝記録を伸ばしていきたい。対する横浜BCは、前節に川崎ブレイブサンダースとの『神奈川ダービー』で38点差の完敗を喫した。河村勇輝のペネトレイトからアウトサイドシュートやインサイド陣の合わせなどの鉄板プレーを繰り出すも、川崎のゾーンディフェンスに苦しみ肝心のシュート確率が最後まで上がらなかった。宇都宮もガード陣を筆頭に強度の高いディフェンスを持ち味としているため、ひるむことなくシュートを打ち続けて連敗を阻止したい。

千葉ジェッツvs秋田ノーザンハピネッツ
前節に最大20-0のランを見せてレバンガ北海道を圧倒した千葉Jは、秋田と対戦する。クリストファー・スミスが3ポイントシュートを10本中7本成功させる抜群のシュート力を見せると、インサイドではジョン・ムーニーが11得点15リバウンドでダブル・ダブルを達成する活躍で勝利へ導いた。また、欠場が続いていたヴィック・ローが14分間出場し、7得点を記録したことも良い傾向だ。秋田は前節のアルバルク東京戦で今シーズン初のホームで勝利し、3連勝中と勢いに乗っている。リバウンドリーダーのケレム・カンターが欠場する中でも、211cmのスティーブ・ザックを筆頭にチーム全員でリバウンドに絡み、チームの平均リバウンド数はリーグ2位と十分にインサイドをカバーしている。また、アウトナンバーの場面で強気に3ポイントシュートを打てる田口成浩や古川孝敏らウイング陣の存在も大きく、特に田口は3ポイントシュート成功率が45.1%と絶好調だ。千葉Jの強力なインサイド陣に対して、秋田がチーム全体で攻守ともに粘り切れるか。

三遠ネオフェニックスvsアルバルク東京
サンロッカーズ渋谷と中地区首位対決に惜しくも敗れ2位に後退した三遠は、A東京と対戦する。得点とリバウンドでチームを牽引していたヤンテ・メイテンをインジュアリーリストに登録し、インサイドが手薄となった三遠だったが、リバウンド面では大きく離されることなく粘ることができている。また、サーディ・ラベナがチームトップの22得点を記録したほか、佐々木隆成も18得点6アシストと若手がチームオフェンスの中軸を担っている。現在3連敗中と苦しい状況だが、A東京を相手に勝利して弾みをつけたい。対するA東京の前節は、秋田にリバウンドで上回られて14点差で敗戦している。チームのリーディングスコアラーであるジャスティン・コブスが26得点4アシストを挙げるも、セバスチャン・サイズやライアン・ロシターらビッグマンの得点が伸び悩んだ。また、後半に3ポイントシュートが7本中0本と不発に終わり、反撃の糸口をつかめなかった。今節の三遠に対しては、リーグ屈指の力を持つインサイド陣が奮起し、ペイントエリアを支配できれば勝利が近づくだろう。

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シーホース三河vsサンロッカーズ渋谷
現在中地区6位の三河は、SR渋谷との同地区対決へ挑む。3シーズン連続で得点王となったダバンテ・ガードナーや日本代表の西田優大などオフェンスが魅力の三河だが、ここまで平均74.5得点でリーグ17位と思うような結果を残せていなかった。しかし連敗をストップさせた前節の新潟アルビレックスBB戦では、90得点を挙げて快勝した。また、ポイントガードの長野誠史が得点とアシストでダブル・ダブルを達成するなどチーム全体で復調の兆しが見えている。SR渋谷とは点取り合戦が予想されるため、前節に見せた自慢のオフェンス力を再び展開したい。SR渋谷は、三遠との中地区首位対決を制し、平均得点ランキングも名古屋ダイヤモンドドルフィンズを抜いてトップとなった。また昨シーズンの課題だった3ポイントシュートも、昨シーズンの32.9%から39.5%まで上げてリーグトップの成功率となっている。テンポの速いバスケットで三河を圧倒し、同地区のライバルを退けられるか注目だ。

ファイティングイーグルス名古屋vs琉球ゴールデンキングス
西地区5位のFE名古屋は、同地区で首位争いを繰り広げている琉球をホームに迎える。前節は同じく西地区で上位に位置する島根スサノオマジックと対戦し、リードを奪うことはできなかったが最後まで粘り強く戦った。チームのリーディングスコアラーであるアンドリュー・ランダルが欠場する中、帰化選手のルーク・エヴァンスを筆頭にペイント内で36得点を奪うなどゴール下でも力強さを見せた。琉球相手にも同様にインサイドアタックから得点することができれば、勝利が見えてくるはずだ。対する琉球は名古屋Dとの同勝率対決を制して西地区の3位に。リーグ屈指のオフェンス力を持つ名古屋Dを66得点に抑えたディフェンスはもちろん、粘り強くリングにアタックし続けたことで得たフリースローがアドバンテージとなった。ゲームハイの20得点をマークした今村佳太は4本の3ポイントシュートを沈めてB1通算2000得点に到達。アテンプト数もこの試合で最多の11本と積極性を見せた。現在、上位を争う広島ドラゴンフライズと島根の2チームと同じ戦績のため、首位奪還を狙うためにも勝ち続けることが求められる。

茨城ロボッツvs群馬クレインサンダーズ
6連敗で現在東地区最下位に沈む茨城は、ホームで群馬を迎えての『北関東ダービー』へ挑む。前節の仙台89ERS戦は、前半にリードするも第3クォーターに逆転を許し、そのまま追いつくことなく敗れてしまった。しかし、ゲームハイの21得点を記録したチェハーレス・タプスコットを筆頭にオフェンスリバウンドからセカンドチャンスで得点に繋げるなど、ビッグマンの奮闘が目立った。群馬との対戦ではインサイド陣同士が得点の取り合う時間が続く可能性があるため、日本人選手の加勢に期待したい。群馬は、前節に宇都宮とダブルオーバータイムに突入する大激戦を繰り広げた。敗れはしたものの、トレイ・ジョーンズを中心としたトランジションはリーグ屈指の攻撃力を持っており、前節ではファストブレイクポイントを18得点記録した。また、212cmのケーレブ・ターズースキーが宇都宮のインサイド陣に囲まれながらもセカンドチャンスを成功させるなど、速さだけでなく高さもあるため、ハーフコートでオフェンスを組み立てることも可能だ。今節から再び連勝街道を進むことができるか注目したい。