デニス・シュルーダー

同じく指のケガで欠場していたトーマス・ブライアントも復帰

レイカーズは開幕5連敗、その後に2連勝したものの再び5連敗と、どんな想定よりも悪い2022-23シーズンのスタートを切った。それでも今はネッツ、ピストンズ、スパーズを相手に3連勝中。レイカーズと同じく苦しい状況にあるチームが相手とはいえ、レブロン・ジェームズを欠いてもアンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルックと活躍すべきタレントが活躍し、チーム内外の雰囲気は良くなりつつある。

そんなレイカーズにさらに朗報なのが、開幕から欠場が続いていたデニス・シュルーダーとトーマス・ブライアントの戦線復帰だ。シュルーダーは右手、ブライアントは左手と差はあるが、いずれも親指のケガを負っていた。2人は11月18日のピストンズ戦で揃って復帰、2日後のスパーズ戦ではプレータイムもスタッツも伸ばし、チームに勢いをもたらして連勝に貢献している。

「2人とも同じケガをして、一緒に乗り越えたのはクールだった。お互いにそれぞれの状況を話し合うことが、『明日もまた頑張ろう』というモチベーションをもたらしてくれた。僕らは一日も休まず調整してきた。もう指は大丈夫。ただ、ちょっと体調を崩したから、コンディションを整えることに専念している」とシュルーダーは言う。

そのシュルーダーの復帰に大喜びなのはダービン・ハムだ。今シーズンからレイカーズを率いる彼にとって、シュルーダーは「家族のような存在」だそうだ。2013年から2018年まで、シュルーダーにとってNBAキャリア最初のチームであるホークスで、アシスタントコーチを務めていたのがハムだ。「彼がこのリーグに足を踏み入れた時から知っている。そして今、レイカーズで再び一緒にやれることになった。ラス(ウェストブルック)の突破力とデニスのリズムは、レイカーズにとって大きな武器となるよ」と、指揮官は教え子のシュルーダーに期待を寄せる。

シュルーダーにケガがなければ、彼とウェストブルックが先発争いをしていたはずだが、ウェストブルックは先発からベンチスタートに回り、シュルーダーも今のところはベンチから出て、パトリック・ベバリーが守備のトーンを整えたところで攻撃にインパクトをもたらすのが仕事になりそうだ。

ピストンズ戦では試運転で、スタッツは残らずとも「欲しかった勝利が手に入ったからオーケーだ」と語ったシュルーダーだが、スパーズ戦になると23分の出場で13得点を記録。オフェンスの幅に乏しかったレイカーズを変える戦力になりそうだ。同じくブライアントもスパーズ戦では23分の出場で15得点9リバウンドと大活躍。こちらは負担の大きすぎたアンソニー・デイビスをサポートする貴重な役割をこなすことになる。

これでレブロンが太もものケガを治して戻ってくれば、役者が揃う。開幕から1カ月は極めて苦しい状況にあったが、健康を取り戻すとともに、選手たちは自信も取り戻しつつある。