馬場雄大

トランジションオフェンスで存在感を発揮し、初の2桁得点

マーベリックスの下部組織、Gリーグのテキサス・レジェンズでプレーしている馬場雄大がバーミングハム・スクアドロン戦に臨んだ。

今シーズン初の先発スタートとなった馬場は序盤から好プレーを連発した。相手のターンオーバーを見た瞬間に駆け上がり、速攻の先頭を走ると得意のリバースレイアップで初得点を挙げる。アリウープを狙ったパスはカットされてターンオーバーとなったが、オフ・ザ・ボールから相手の裏を取り、イージーなリバースレイアップを成功させた。さらにはパスコースを先読みし、スティールからワンマン速攻を成功させる得意のプレーも飛び出した。

しかし、もう一つの持ち味であるディフェンスでは苦労した。マッチアップ相手のフィジカルなドライブを止められず失点し、クローズアウトの場面ではシュートコンテストが甘く3ポイントシュートを許してしまう。コミュニケーションミスからマークマンの受け渡しがスムーズにいかず、両手を上げて困惑した表情を浮かべる場面も見られた。

それでも、時間が経過するにつれてパフォーマンスを上げていった馬場は、押し負けずにタフショットを打たせるなど、ディフェンス面でアジャスト。オフェンスではコーナースリーをしっかり沈め、一瞬の隙を突いてワンマン速攻を成功させて得点を量産していった。チームも後半を72-41で圧倒し、最終スコア129-103で快勝した。

馬場は30分のプレータイムで7本中6本のフィールドゴールを成功させ、15得点2スティールを記録。先発陣が違いを作ったこともあり、出場時の得失点差を表す数値は+20まで伸びた。過去2戦はシュートアテンプトが少なく、1試合目が6得点、2試合目が7得点に終わっていた。それでも、先発起用に応え今シーズン初の2桁得点を記録しただけに、さらなるスタッツ向上に期待したい。