「オフェンスで自分たちをタフな状況に追い込み、ディフェンスに反映されている」

ウォリアーズは現地30日のピストンズ戦に114-128で敗れ、3勝4敗と黒星先行となってしまった。今シーズン、これでアウェーは3戦全敗と内弁慶ぶりを発揮してしまっている。ステフィン・カリーを中心とした爆発的なオフェンス力が注目されがちなウォリアーズだが、連携の取れた堅実なディフェンス力も備えているからこそ数々の栄光を勝ち取れていた。

しかし、現在は特にディフェンスで苦労していることがスタートダッシュに失敗した要因となっている。相手にフリースローを38本(34本成功)も与えたことが大きな敗因となったピストンズ戦後の会見で 、指揮官スティーブ・カーは次のように原因を語っている。

「私は常に試合は繋がっていると話している。オフェンスで自分たちをタフな状況に追い込み、それがディフェンスに反映されている。トランジションやローテーションが遅れたことで、ファウルが止まらなくなってしまったと感じる。今夜、38本のフリースローを与えてしまった。毎日、この点について話しているが、何かをうまくやるようにしないといけない」

ウォリアーズと言えば、コート上の5人の見事なコンビネーションが大きな武器だが、カーは「まるでピックアップゲームをしているような感じだと思う」と言い、連携不足な現状に危機感を露わにしている。

ウォリアーズが開幕からアウェー3連敗を喫したのは、ロックアウトでシーズンが短縮となった2011-12シーズン以来のこと。現地11月1日にはアウェーでのヒート戦を迎える。現地27日にはホームで123-110と勝っている相手であり、ここで負のスパイラルを断ち切っておきたいところだ。

また、『ESPN』によるとウォリアーズはジェームズ・ワイズマンと4年目、ジョナサン・クミンガとモーゼス・ムーディーとの3年目のルーキー契約のオプションを本日行使したという。3人の中でも2020年ドラフト全体2位で指名されたワイズマンは、今シーズンここまで平均8.7得点、4.4リバウンドを記録しローテーション入りを果たしている。チームが上昇気流に乗るためには若手のステップアップも欠かせない。