敗れたものの、第1戦で28得点15リバウンドのダブル・ダブルを記録して奮闘
千葉ジェッツはサンロッカーズ渋谷を迎えた第3節の初戦で87-90と競り負けた。守備で前から激しくプレッシャーをかけていくスタイル同士の対決となったが、両チームともに強気のアタックで相手のプレスをかいくぐって得点を重ねるハイスコアリングゲームとなった。
ただ、その中でも3ポイントシュート30本中8本成功の千葉Jに対し、19本中10本成功と決定力で上回ったSR渋谷に軍配が上がった。千葉Jの指揮官ジョン・パトリックは次のように試合を振り返った。「渋谷さんに3ポイントシュートを52%で決められ、ローポストでは簡単に1対1でやられてしまいました。ウチもチャンスはありましたが、第4クォーターでリードをした時にターンオーバーをし、チームオフェンスではなくアイソレーションでリズムのないシュートを打っていました。明日はシューターに対してのディフェンス、ディフェンスリバウンド、オフェンスをチームでやることを強調して頑張りたいと思います」
あと一歩で勝利を逃した千葉Jだが、ジョン・ムーニーは28得点15リバウンドとゴール下を支配していた。特に10本をマークしたオフェンスリバウンドについては、SR渋谷の伊佐勉ヘッドコーチも次のように言及し、本日の第2戦に向けた重要課題に挙げている。「ムーニー選手を筆頭にクラッシュされて(オフェンスリバウンドを取られ)そこから得点を量産されることで、結果的に前半はリードを奪われてしまいました。後半に入る前に、そこをもう一回確認しましたが、(試合全体で)20オフェンスリバウンドを許したのが重くのしかかった印象です」
「リバウンドとプライドを持った守備」が今日のリベンジに必要なポイント
ムーニー本人は、次のように試合を分析する。「OKなプレーでしたが、特にディフェンスにおいてもっとできた点がいっぱいありました。明日はプライドを持って、自分を含めて特に1対1の守りで戦いたいと思います」
そして、自身のパフォーマンスについては、周囲のサポートがあってこそのスタッツだと明かす。「全体的にチームメートに見つけてもらったシュートチャンスは多かったです。残念ながら簡単なシュートを外したことはありましたが、オフェンスリバウンドを取れたのは良かったです。ただ、最終的に負けているので明日はしっかり勝ちたいです」
今オフ、千葉Jの外国籍選手は強靭なフィジカルの持ち主であるジョシュ・ダンカンが移籍し、本職はウイングでボールハンドラー役もこなせるヴィック・ローが加入した。今シーズンはローの存在によって持ち味の機動力はさらにアップしたが、純粋なビッグマンはムーニーと帰化枠のギャビン・エドワーズの2人となっている。エドワーズは9月途中にチームに合流したばかりで、コンディションがまだ万全ではないため、この試合で34分40秒のプレータイムになったようにムーニーの出番は増えている。それでも、この負担の大きさを感じさせないエナジー溢れるプレーを見せている。
「自分の役割は大きく変わっていないと思います」と語るムーニーは、今シーズンの千葉Jのスタイルをこう評する。「とてもハードにプレーし、速い展開で戦うことを目指しています。良いディフェンスをすることで、良いオフェンスを作っていく。それがより強調されていると思います」
今日の第2戦、千葉Jとしては勝率が5割に落ちるのを避けるためにもリベンジしなければいけない。そのために何をするべきかムーニーは語る。「リバウンドとプライドを持ったディフェンス。この2つをしっかり集中してできれば、結果はついてくると思います」
この2つの要素における要として千葉Jが勝利するには、今日もムーニーの躍動感あふれるプレーが必要だ。
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