「ここにNBAのチームを持ってくる案は素晴らしいと思う」
レイカーズとサンズがプレシーズンゲームの2試合目をラスベガスで戦った。レイカーズはアンソニー・デイビスが腰に張りを訴えて欠場し、試合開始からスモールラインナップを余儀なくされたが、おかげでスペーシングが良く、レブロン・ジェームズが最初に放った9本のシュートのうち8本を沈める好調ぶりを見せた。
レイカーズはレブロンの23得点の活躍で69-61と前半をリードして折り返し、レブロンがプレーしなかった後半に逆転されて115-119で敗れた。どの選手もいまだ調整段階で、ベストのラインナップを組んでいない以上、勝敗にはほとんど意味がない。レイカーズにとってはレブロンが好調で、他の選手も順調に仕上げていることが分かっただけで十分な収穫だ。
むしろ注目を集めたのは、試合後の会見でレブロンが「いずれここにNBAのチームを持ってくる案は素晴らしいと思う」と、ラスベガスの新チームに言及したことだ。
「ここには世界最高のファンベースがある。他にもいろんなNBAプレーヤーのインタビューや記事を見ているけど、ラスベガスがチームを保有することを支持しているよね」とレブロンは言う。
NBAを現行の30チームから増やす案は以前から存在している。スーパーソニックスが移転した2008年以降はNBAチームを持たないシアトル、そしてエンタテインメントの聖地であり、NBAサマーリーグが成功を収め、WNBAのラスベガス・エースもあるラスベガスがその候補地だ。
レイカーズの指揮官、ダービン・ハムも「ラスベガスはエンタテインメントの街だ。NBAやコミッショナーを代弁するつもりはないが、いつかここラスベガスに本拠地を置くNBAチームが出てくるだろう」と語る。
NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、すぐにエクスパンションを実施する可能性を否定しているが、NBAが現行の30チームになったのが2004年で、それから現在に至るまでNBAの価値は向上し、その人気は世界中に広がっている。放映権契約が切り替わるのは2024年で、最短だとそのタイミングで変革が成されるかもしれない。