セルティックスは指揮官に1年間の出場停止処分を科す
トレーニングキャンプ開始を来週に控え、セルティックスが激震に見舞われた。ヘッドコーチのイメイ・ユドカが『フランチャイズの女性スタッフと不適切な関係を持っていた』ことを『ESPN』のアドリアン・ヴォジロナフスキにリークされ、これを後追いする形でセルティックスは、ユドカに1年間の出場停止処分を科すことを発表した。
ユドカは「難しい状況にチームを追いやってしまったことを謝罪したい」とのコメントを発表している。
ユドカはスパーズのグレッグ・ポポビッチの下でアシスタントコーチを長く務め、昨シーズンにブラッド・スティーブンスの後任としてヘッドコーチを任された。そのセルティックスはシーズン序盤こそ苦戦が続いたが、次第に攻守が噛み合うようになり、最終的にはNBAファイナル進出を果たし、新体制1年目としては最高の結果を出した。
ユドカの処分を受けて、アシスタントコーチのジョー・マズーラが暫定ヘッドコーチとして指揮を執ることが発表されている。しかし、昨シーズンにトップアシスタントコーチだったウィル・ハーディがジャズのヘッドコーチに就任したこともあり、コーチングスタッフの層が薄くなるのは否めない。
新たに契約を結んだダニーロ・ガリナーリが膝の大ケガを負い、ロバート・ウィリアムズ三世も膝に痛みを抱えて開幕に間に合わない見込みだが、ユドカの処分はそれ以上のダメージをセルティックスにもたらす。
1年前のユドカはチームを掌握し、上手く機能させられるようになるまで数カ月の時間を要した。本来であれば2年目となる新シーズンは、この1年で築き上げた基盤を生かして、セルティックスをさらに強いチームにできるはずだったが、そのプロジェクトは大きく後退することになりそうだ。