ケリー・オリニクとセイベン・リーがジャズに
攻守の核であるルディ・ゴベアとドノバン・ミッチェルを放出したジャズが、昨シーズンにミッチェルに次ぐ平均18.1得点を挙げたオールラウンダーのボーヤン・ボグダノビッチをピストンズにトレードした。ケリー・オリニクとセイベン・リーがジャズに移る。
ピストンズは昨年のドラフト全体1位指名選手のケイド・カニングハムを軸に再建中。今年のドラフトでは全体5位でジェイデン・アイビーを指名し、13位指名のジェイレン・デューレンをホーネッツからトレードで獲得しており、キリアン・ヘイズやアイザイア・スチュワートも含めて各ポジションに将来性のある若手が揃っている。
もっとも、昨シーズンは23勝しか挙げられずリーグのボトム3に入ったピストンズはまだまだ未知数。シーズン前半を戦ってチームの調子が上がらないのであれば、契約最終年のボグダノビッチを優勝を争うチームにトレードするという選択肢もある。
ジャズはセイベン・リーを取った形だ。もともとリーは2020年のドラフトでジャズに38位指名を受けた選手。トニー・ブラッドリーのトレードに関与してジャズでは1試合にも出場せずピストンズに移籍していたが、2年ぶりの復帰になる。2シーズンで85試合に出場、16分のプレータイムで5.6得点、3.3アシストを記録しているリーは、ジャズでプレータイムが伸びればスタッツも向上するはずだ。
31歳のオリニクは膝のケガで昨シーズンの出場は40試合のみ。3シーズン前はヒートの躍進に大きく貢献したが、その後はプライベートの問題もあってロケッツ、ピストンズと移籍するも結果を出せていない。契約は2年残っているが、来シーズンは1200万ドル(約17億円)のうち保証されているのは300万ドルのみで、ジャズの負担は小さい。
再建に舵を切ったジャズがボグダノビッチを放出するのは既定路線だったが、ゴベアやミッチェルの時のように1巡目指名権を得ることはできず、残しておいてもフリーエージェントで出ていくのは確実だっただけに、多少なりとも見返りを得る動きとなった。残るベテラン、マイク・コンリーとジョーダン・クラークソンについても、トレードする可能性が高い。