継続路線も、サプライズもありのオフ

3ポイント成功率リーグ8位、2ポイント成功率リーグ10位と決定率こそ高くはないものの、リーグ5位のオフェンスリバウンド獲得率を誇る宇都宮ブレックス。そこから繰り出されるセカンドチャンスポイントで得点を稼ぐ攻撃はそのままに、リーグ最硬のディフェンシブレーティング（100回攻撃された際の平均失点）に磨きをかけるためにヤン・ジェミン、ディフェンスIQも高いジュリアン・マブンガ、笠井康平を獲得。安斎竜三が辞任も、アシスタントコーチとしてチームを支えた佐々宜央へスムーズに継承が完了。プレータイムをセカンドユニットに割いたプレシーズンでも見事勝利し、連覇の期待がかかる。

変わらない、変える必要のない不動のスターター。少なくとも序盤はこの5人で開始されると予想。個人的にマブンガはシックスマンでの起用が生きると考えているので、調子によってはチャンピオンシップで開花した荒谷裕秀、プレシーズンではスターターを務めたジェミンの起用も考えられるだろう。

所属選手一覧

注目選手

ヤン・ジェミン
高身長・高IQ・好ディフェンスと三拍子揃った選手。IQの高いディフェンスはもちろんのこと、昨シーズンは３ポイントシュート成功率を21％から35％までジャンプアップさせるなど成長著しい若手選手。

ジュリアン・マブンガ
今シーズンのサプライズ移籍の筆頭。個人的に注目しているのはそのディフェンス能力で、富山時代にはジョシュア・スミスをフォローしつつトップとコーナーをカバーする働きを見せ、常に指示を出し続けるキャプテンシーも見せてくれた。2シーズン前のLJ・ピークのような流れを変える起用が増えると思われる。

鵤誠司
個人的に昨シーズンのディフェンシブプレーヤー・オブ・ザ・イヤーと思っている選手。特に昨シーズンのチャンピオンシップ準決勝、川崎ブレイブサンダース戦で見せたディフェンスは圧巻。新シーズンもチームの司令塔として活躍してくれるはず。

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