一つのフランチャイズで20シーズン以上プレーした選手としてレジェンドに並ぶ
今年42歳を迎えた大ベテラン、ユドニス・ハズレムは現役を続けるか否かを迷っていた。そして現地8月21日、マイアミでバスケットボールキャンプを開催したハズレムがついに現役続行を決断した。
「私は父と話し合ったことを最後までやり通すことに決めた。20年目をプレーする。これは父と話したことで、もちろん簡単なことではない。でも目標はずっと変わらず、チャンピオンシップを勝ち取ること。すべてが終わった時に頭が上がっていられるように、すべてを賭けるよ」
ハズレムは203cm106kgのパワーフォワードで、2003-04シーズンにドラフト外からヒートへ入団した。ハードワークと高確率なミドルシュートを武器とし、2年目の2004-05シーズンには出場した80試合すべてに先発し10.9得点、9.1リバウンドと平均『ダブル・ダブル』に近い数字を残した。2016-17シーズンから出場機会は激減したが、3度の優勝経験を誇る大ベテランは選手やコーチからのリスペクトを集め、若手のメンターとして重宝されている。
今回の決断によりハズレムはヒート一筋20年目を迎えることになり、一つのフランチャイズで20シーズン以上プレーした選手としてレイカーズのコービー・ブライアント、マーベリックスのダーク・ノビツキーと並ぶことに。
ハズレムの父、ジョニー・ハズレムは昨年の8月に他界。父の死によるショックは大きく「今までで一番辛い出来事だった。父は自分にとって最高の親友だから」と当時語っていたが、それでもチームメートのプレーを見て活力を取り戻し、キャリア19シーズン目を全うした。20年間プレーすることを望んだ父の願いを叶えるために現役続行を決断したハズレムには、優勝という最高の形でキャリアを締めくくってほしいものだ。