レブロン・ジェームズ

レブロン、テイタム、マレー、バンケロなどビッグネームが続々参戦

ジャマール・クロフォードは『CrawsOver』と題したプロアマリーグを、生まれ故郷のシアトルで運営している。昨年にはアイザイア・トーマスが81得点を挙げ、NBAのスター選手への返り咲きをアピールしたことで話題となった。だが、今年の盛り上がりは昨年の比ではない。

シアトル出身のデジョンテ・マレー、パオロ・バンケロはもちろん、レブロン・ジェームズやジェイソン・テイタムも参加。特に『GOAT』レブロンの参加はシアトルのバスケットボールファンを熱狂させた。

本気の勝負ではなく、所属チームのトレーニングキャンプが始まるまでのウォーミングアップのようなもの。それでも彼らが即興で繰り出すプレーは間違いなくNBAレベルだ。

『CrawsOver』とは、クロフォードの名前と、現役時代の彼の代名詞であるクロスオーバーを掛け合わせた言葉だ。彼が目指すのは、シアトルにNBAチームを取り戻すこと。2008年までシアトルに本拠地を置いたスーパーソニックスは、オクラホマシティへと移転してサンダーと名を変えた。

シアトルはアメリカで18番目に人口の多い都市であり、他の大都市の成長が頭打ちになる中でもIT産業に牽引されて人口増加が続いているなど勢いがあり、NBAのフランチャイズになっていても不思議ではない。この街のバスケファンはスーパーソニックス移転後もNBAチームを取り戻すことに熱心で、ここに来て気運は高まっている。NBAは数年以内のエクスパンション(リーグ拡大)を検討しているとされる。現行の30チームから2チームが増え、それはラスベガスとシアトル、というのがもっぱらの噂だ。

シアトル出身選手のリーダーであるクロフォードは、この街がバスケで再び熱狂すること、そしてシアトルでトップレベルのプレーヤーが見られる環境を作り、かつての自分のようなバスケ好きな少年少女の可能性を広げたいと願っている。

プロアマリーグであっても、レブロンを筆頭にNBAのスター選手を集めることで注目を集めた。この取り組みが数年後、シアトルにNBAチームを取り戻させることに繋がるかもしれない。