「今は心身ともに良い状態だから、次のシーズンが楽しみだ」と自信
セブンティシクサーズのジェームズ・ハーデンが、NBA制覇への熱い思いを『Yahoo Sports』に語った。
今オフ、ハーデンは4740万ドル(約65億4000万円)の年俸を得られるオプションを行使せずにフリーエージェントになると、1500万ドル(約20億7100万円)の年俸カットを受け入れて、シクサーズと2年契約(2年目はプレーヤーオプション)を結んだ。
この選択は自身初のNBAチャンピオンを何としても達成したいからだ。「(バスケットボール部門代表の)ダリル(モーリー)とどうすればチームが良くなるのか、ある選手の市場価値について話した。そしてダリルには『ロスターを改善するために選手を獲得し、残ったお金を僕にくれれば、それで構わない』と伝えた。それだけ僕は勝ちたいし、チャンピオンシップを争いたいんだ。現段階ではそれがすべてで、優勝のためならもっと少ない金額でもよかった」とハーデンは語った。
現在10年連続オールスターに選出中のハーデンは、昨シーズン途中にネッツからシクサーズに加入した。しかし、プレーオフでは平均18.6得点に留まったことで、カンファレンスセミファイナル敗退の元凶の一人と言われ、衰えによりトップクラスの選手ではなくなったなどの大きな批判を受けた。
この点についてハーデンは「僕は他人の声を聞かない。昨シーズンの僕は良いシーズンを送れていなかったけど、それでも平均でトリプル・ダブルに近い数字を残していた。周りは僕が40点、30点を取ることに見慣れていたから、昨シーズンは力が落ちたと見なした」と言うと、今シーズンはシステムにも慣れ、本来のプレーを見せられると自信を語った。
「昨シーズンの僕はフィラデルフィアに数カ月いただけで、急いで学ぶ必要があった。今は心身ともに良い状態だから、次のシーズンが楽しみだよ」
また、シクサーズの首脳陣はハーデンの気持ちに応え、今オフになると彼のロケッツ時代の同僚でもあるPJ・タッカー 、ダニュエル・ハウスJr.をフリーエージェントで獲得。さらにグリズリーズからディアンソニー・メルトンをトレードで補強した。これにはハーデンも「僕たちは選手層が厚くなった。これこそ必要としていたものだ」と満足している。充実のオフシーズンを過ごしている彼が、新シーズンどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。