課題の3ポイントシュートを52本中27本成功(51.9%)させての大勝
『アジアカップ2022』に参戦中のバスケットボール男子日本代表がシリアとの2戦目に臨んだ。
日本の先発は富樫勇樹、西田優大、渡邊雄太、吉井裕鷹、ルーク・エヴァンスの5人。初戦のカザフスタン戦では立ち上がりに堅さが見られたが、ファーストプレーでエヴァンスがコーナースリーを決め、渡邊も3ポイントシュートで続き、開始2分半で8-0と最高のスタートダッシュを決めた。
シリアはディフェンスの寄りが甘く、日本はスムーズなパス回しから次々とノーマークのシュートチャンスを作っていく。インサイドに攻め込んだ際には連続でブロックショットを受けてしまうが、ペイントでのシュートに固執せず、富永啓生が連続で3ポイントシュートを決めるなど、理想とするキックアウトからの長距離砲でリードを広げた。そして、ディフェンスの強度でも上回り29-9で第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、トランジションや1on1から失点を許すなど、ディフェンスで隙を見せてしまう。それでも、富永が連続で3ポイントシュートを沈めたことで反撃を許さず、オフェンスからリズムをつかんで徐々にディフェンスを修正。攻守が噛み合った日本はここから3ポイントシュート攻勢で一気に突き放しにかかる。日本はドライブからのキックアウトだけでなく、オフボールスクリーンを上手く使い、さらにエクストラパスでフリーを作ると、フィニッシャーとなった須田侑太郎がこのクォーターだけで8本中7本の3ポイントシュートを沈めた。こうして、チームで30本中18本の3ポイントシュートを成功させた日本が68-27と圧倒して前半を終えた。
その後、大量リードもあって得点ペースは落ちたものの、集中力を切らさない日本は高いインテンシティを保ち、確実にリードを広げていった。そして、すべてのクォーターを上回った日本は最終スコア117-56で勝利した。
日本は課題の3ポイントシュートを52本中27本成功(51.9%)させての快勝となったが、シリアのディフェンスの甘さに助けられた部分もある。次のイラン戦で今回のようなパフォーマンスができた時、課題が修正できたと言える。