チームオフィスが入る複合文化施設と直営バスケットボールコート
川崎ブレイブサンダースは本日、新規プロジェクトに関する会見を実施。8月末に京急川崎駅に隣接されたビルにチームオフィスも入る複合文化施設『カワサキ文化会館』、今秋に駅近の商業施設ラ チッタデッラ内にクラブ直営のバスケットボールコート『KAWASAKI BRAVE THUNDERS COURT』をそれぞれ開業することを発表した。
カワサキ文化会館は、2022年1月に実施された「若者文化の発信によるまちづくりに向けた環境整備等に関する基本計画」に基づく「日常の施設」の一つとして位置づける川崎市若者文化創造発信拠点を整備・運営する事業に関する公募に参加、採択された事業となる。
建物の川崎第3京急ビルは、川崎市が使用賃貸している京浜急行電鉄の建物で元々はパチンコ店が営業していた。今回の施設オープンに伴い川崎市が整備、補修を行い、京浜急行が建物を無償提供したからこそ実現した背景がある。これは会見に同席した福田紀彦川崎市長が「ブレイブサンダースは街づくりを一緒にやっていくパートナー」と語る、行政との深い繋がりがあってこそだ。
3階建ての1階にはバスケットボール(ハーフコートの正規サイズには満たないため3×3の体験スペース)、スケートボード、BMXフリースタイルなど様々なスポーツが体験できるマルチパーパスコート、他にもダンス、ダブルダッチが体験できるスペースに加えカフェも併設される。2階にはeスポーツを体験できるスペース、ミーティングエリア、3階には川崎のチームオフィスが入る。そして都市再開発が実行されるまでの3年を目処という使用期限がある中で、チームオフィスを移転してまで取り組むところに川崎の本気度が見てとれる。
直営バスケットボールコートは元々フットサルコートが運営されていた場所で、10年間の契約切れを経ての開業だ。フルコート2面とクラブハウスを備えた全天候型で、コートの時間貸しに加えバスケットボール以外のスポーツやイベント開催も可能な多目的施設として運営される。そしてチームのバスケットボールスクール「THUNDERS KIDS」も新規開校される。
バスケクラブとして、ここまで行政やホームタウンの一大商業施設と深く関わり新規事業を行うのは他にない。ただ、川崎にとってはこれこそがDeNAが運営母体となってから目指している姿であり、元沢伸夫社長はこのように語った。「元々、僕らはバスケットボールをやるクラブというより、スポーツを使って街の中に溶け込んでいく。スポーツで地域を良くしていくことを目指す会社で、こういう事業をそもそもやる予定でスタートしています」
「Make the future of basketball-川崎からバスケの未来を-」というチームの理念を具現化するこの2つの施設を用いて、川崎はより地域に根付いたクラブとして活動していく。
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