ゲイリー・ペイトン2世

グラントに続き、ディフェンスの強化に成功

フリーエージェントとなっていたゲイリー・ペイトン2世が、トレイルブレイザーズとの3年総額2,800万ドル(約37億8,000万円)の契約合意に達したと『The Athletic』のシャムス・カラニア記者が伝えている。

29歳のペイトン2世は2016-17シーズンからNBAでのキャリアを開始したが、、長らくGリーグに行ったり来たりとNBAに定着できなかった苦労人だ。それでも、今シーズンはウォリアーズで自己最多71試合出場と初めて1年を通してNBAでプレーすると、1試合平均7.1得点3.5リバウンドを記録し、さらに粘り強い密着マークによってエースストッパーの地位を確立するなど、飛躍を遂げた。

ウォリアーズでローテーション入りし、NBA王座奪還にも大きく寄与したペイトン2世は、ブレイザーズの本拠地ポートランドと同じ州のオレゴン州立大出身と馴染み深い土地でもある。余談だが彼の父親で、NBA史上に残る名ディフェンダーとして名高いゲイリー・ペイトンも同じくオレゴン州立大の出身だ。

ブレイザーズは昨シーズン途中に長年チームの核となっていたCJ・マッカラムをトレードで放出し、チームの再編に踏み切った。今オフに入り、ピストンズとのトレードで即戦力フォワードのジェレミ・グラントを獲得。また、今シーズン1試合平均17.3得点と急成長を遂げた23歳の有望株、アンフェニー・サイモンズとは4年総額1億ドル(約135億円)での契約延長に合意したと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じているように、すぐに結果を出せるチーム作りを進めている。

マッカラムとのトレードで加入したジョシュ・ハートと、大黒柱のデイミアン・リラードとのバックコート陣は順調に底上げされており、新シーズンの逆襲への期待が高まる、オフシーズン序盤の戦力補強となっている。