女子日本代表

序盤は拮抗するも、持ち味のディフェンスから徐々に試合を支配

トルコ代表との国際強化試合『三井不動産カップ2022』第2戦。日本の先発は初戦と同じく安間志織、東藤なな子、赤穂ひまわり、オコエ桃仁花、髙田真希の5人となった。

初戦はスタートダッシュに成功し27-15と大差をつけたが、日本の激しいプレッシャーディフェンスにアジャストされたことでなかなかリズムがつかめず序盤は拮抗した展開となった。

オフェンスではドライブからのキックアウト、カウンターでドライブと、良い崩しを見せるが、フリーの3ポイントシュートを決め切れない。また、トルコの厳しいボールチェックの前にインサイドに入れた後の展開がスムーズにいかないなど、得点が伸び悩んだ。

それでも、14-9とリードして迎えた第2クォーターに入ると、日本がペースをつかむ。平下が2本目の3ポイントシュートを沈め、宮澤夕貴がオフェンスリバウンドから3点プレーとなるセカンドチャンスポイントを奪い、開始2分半でリードを2桁に乗せた。そしてディフェンスの強度も上がり5秒バイオレーション、8秒バイオレーション、24秒バイオレーションをそれぞれ誘発。5分間で16-3と走り試合を支配した。時計が進むにつれてインサイドでの失点が増えていったが、39-23で前半を終えた。

後半に入ると、赤穂のドライブ、東藤の速攻と得点ペースが上がる日本。アーリーオフェンスからオコエが3ポイントシュートを射抜き、開始2分で点差を20の大台に乗せた。その後も、タイムシェアを徹底する日本は出てくる選手が常にフレッシュな状態でディフェンスの強度が落ちずにセーフティーリードを保つ。そして、序盤は苦戦したものの結果的にすべてのクォーターを上回り、最終スコア83-57で勝利した。

日本は11得点を挙げリーディングスコアラーとなった安間と平下とオコエを含む5人が2桁得点を記録と、誰か一人に頼らない全員バスケットを披露。また、高さで不利を抱えながらもボックスアウトを徹底し、ボールへの執着心を見せた日本はオフェンスリバウンドでも16-5と大きく上回った。そして、ターンオーバーでも11-23と精度の高さを証明する完勝となった。なお、2試合合計で26得点を挙げたオコエがMVPを受賞した。