23得点7リバウンド3アシスト4スティールの活躍
10月17日にAT&Tセンターで行なわれた2018-19シーズン開幕戦、ティンバーウルブズ対スパーズで最も注目されたのは、このオフにラプターズからスパーズにトレードされたデマー・デローザンのデビューではなく、先月ウルブズにトレードを要求したジミー・バトラーだった。
先発出場したバトラーは、23得点7リバウンド3アシスト4スティールを記録。第4クォーター残り42.9秒には同点3ポイントシュートを決める活躍を見せたものの、その後デローザンがバンクショット、2本のフリースローを成功させ、スパーズが112-108で開幕戦をモノにした。
試合後バトラーは、「自分も含めてだけれど、みんな試合勘が鈍っている。イージーなシュートを外してしまったしね。ただ、打つべきシュートを選択できていたし、パスも回せた。しっかりハードにプレーできたことが一番の収穫」とコメント。「やるべきことはやった。この経験から学ぶだけさ。まだ81試合もあるんだから」と、続けた。
この発言だけを聞けば、とてもトレードを要求した選手とは思えない。「まだ81試合もある」と語った以上、トレードが成立しない可能性を理解しているとも受け止められる。実際問題、ウルブズはバトラーの受け入れ先をまだ見つけられていない。シーズンも開幕し、ロスターも固まっているタイミングでのトレードは難しい。またバトラーは、今シーズン終了後にプレーヤーオプションを行使してフリーエージェントになることが確実で、1年限定の所属になる可能性が高い以上、トレードに応じるチームが現れるかは分からない。
バトラーは、今後について次のように述べている。
「あと81試合あるんだ。それが何よりも大事なことだよ。今日の試合に集中しないといけなかった。明日のことは明日のこと。その時に応じて集中しないといけない。もし(トレードが)成立したら、そういうことになる。この件については、自分にはどうにも出来ない。それでもチームが勝つ方法を見つけないといけないんだ」
この日のパフォーマンスを見る限り、ウルブズが2シーズン連続のプレーオフ進出を目指すのなら、やはりバトラーは欠かせない。他チームの状況次第では早ければ年内にトレードが成立する可能性もあるかもしれないが、チームにとって良いトレードにならないのであれば、ウルブズがGOサインを出すとは考えにくい。レギュラーシーズン開幕を迎えたが、『バトラー問題』の解決に時間がかかりそうだ。
Jimmy Butler turns defense to offense! #AllEyesNorth #KiaTipOff18 pic.twitter.com/4r43uuejos
— NBA (@NBA) 2018年10月18日