マーカス・スマート

同じく復帰したホーフォードを称賛「チームにとって本当に大きな存在」

ヒートとのプレーオフ東カンファレンスファイナルを戦っているセルティックスは、第1戦に敗れたものの、第2戦は3ポイントシュート攻勢により127-102で勝利し、シリーズ戦績を1勝1敗のイーブンに戻した。

第1戦との大きな違いを生み出した一人は、右足のケガから復帰したマーカス・スマートだった。スマートは40分の出場で12本中5本の3ポイントシュートを含む24得点9リバウンドに加え、プレーオフキャリアハイの12アシストとトリプル・ダブル級の大活躍で、ターンオーバーもわずか1回と集中力が途切れなかった。

また、ヒートの要であるジミー・バトラーとマッチアップした31ポゼッションでもわずか9得点しか許さないなど、今シーズンの年間最優秀守備選手賞に輝いたディフェンスを存分に発揮してみせた。

敗れた第1戦はベンチから試合を見守ることしかできなかったスマートは、チームの力になれず悔しい思いをし、自分自身に腹が立ったと第2戦後に語ったが、ケガを悪化させるリスクを取らなかった。「自分自身に『第2戦は必ず出る。ケガをしていたって構わない。全力を出し尽くすんだ』と言い聞かせていた。それに、1日に2度の治療を受けていたし、少しでも回復を早めるためにプールでのワークアウトもやっていた」

スマートは、バトラーとのマッチアップを「タフ」と形容し、次のように続けた。「ジミーは戦士。何年も活躍している選手だし、彼は自分の強み、チームの長所を理解している。ジミーのように高いIQを持つ選手とのマッチアップはいつだってタフ。ただ、それがうれしくもある。僕はジミーと対戦するのが大好きなんだ。ディフェンシブな選手としても、一人の競技者としても、彼のような選手が自分を成長させてくれる。自分に与えられた役割は、彼に簡単にプレーさせないこと。とは言っても、彼なら必ずシュートを決めてくる。仮に決められても苦労させる。そういう意識でやっていた」

ディフェンスについて「自分一人の力ではなく、チーム全員の努力があったから」とも付け加えたスマートは、同じく第2戦で復帰し、攻守両面で存在感を発揮していたアル・ホーフォードを称えた。

「アルのエネルギーが違いをもたらしたよ。彼は35歳か36歳だったかな? 動きはまるで22歳だよ。それがウチにとってのアドバンテージ。彼は身体能力が高くて、リーチがあって、自分より小柄でスピードのあるガードを相手にしてもスイッチできるから、ウチのディフェンスがコンパクトになる。特に自分とアルがコートにいれば、相手にとって狙いどころになるミスマッチが生まれにくい。アルはチームにとって本当に大きな存在。彼は素晴らしいリーダーで、偉大なベテラン選手さ」