エドワーズをファウルアウトに追い込み、インサイドでイニシアチブ
チャンピオンシップクォーターファイナル、千葉ジェッツvs宇都宮ブレックスの第1戦。先行したのはアウェーの宇都宮だった。比江島慎がアンダーで守る一瞬の隙を突き3ポイントシュートで先制すると、堅守からのトランジションが炸裂。ドライブを防ぎ、パスミスとタフショットを強いるとすぐさま攻めに転じて速攻を成功させた。そして、比江島のドライブが決まり、開始3分で宇都宮が9-0と先手を取った。
それでも千葉がタイムアウトを機に立て直す。交代で入った原修太とクリストファー・スミスが身体の強さを生かしたドライブで連続得点を挙げ、シュートをしっかりと打ち切ることで宇都宮に速攻の機会を与えない。原と荒谷裕秀が連続で3ポイントシュートを決め合い、ラストポゼッションで富樫勇樹が3ポイントシュートを沈めた千葉が22-21と逆転して第1クォーターを終えた。
その後拮抗するが、3ポイントシュート精度で上回った宇都宮が再びリードする。すでに第1クォーターで2本の3ポイントシュートを決めている荒谷が再び2本、さらに遠藤祐亮、渡邉裕規も続き、チームで6本中4本の3ポイントシュートを成功させて3ポゼッションのリードを得た。
一方の千葉は8本中1本の成功とタッチに苦しんだが、ジョン・ムーニーが合わせから確実に得点するなど、インサイドで奮闘。ペイントアタックに活路を見い出し、富樫のフローターで締めたことで4点ビハインドで前半を終えた。
後半に入ると、両チームともにエースにボールを託した。比江島が9得点1アシスト、富樫が13得点をこのクォーターだけで挙げ、期待に応える活躍で拮抗した展開が続いた。しかし残り3分、宇都宮が1点をリードした場面でギャビン・エドワーズが個人4つ目のファウルを犯したところから流れが変わった。これで高さで優位に立った宇都宮はインサイドを攻め立て、インサイド陣だけで8得点を挙げ、64-55と突き放して最終クォーターを迎えた。
開始2分半、膠着状態が続く千葉は4ファウルのエドワーズを投入。エドワーズとともにコートインしたクリストファー・スミスがすぐさま3ポイントシュートを成功させ勢いに乗るかと思われたが、その約2分半後、フィーラーに痛恨のバスケット・カウントを決められ、エドワーズはファウルアウトとなった。
反撃したい千葉だったが、富樫がディナイで守られ、さらにはスイッチで2人以上のマークが常についていたことでオフェンスが停滞してしまった。さらにここぞの場面で3ポイントシュートに当たりが来なかったことで最後まで流れが作れなかった。
残り2分、遠藤がフェイダウェイシュートを沈め、リードを2桁に乗せたところで勝負アリ。そのまま試合をコントロールした宇都宮が81-70で勝利した。
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