一時代を築いたローズとノア、古巣ファンに歓声で迎えられる
2008年のドラフト全体1位でブルズから指名を受けたデリック・ローズと、2007年のドラフト1巡目で同じくブルズから指名されたジョアキム・ノアが、11月4日、ニックスの選手として昨シーズンまでのホーム『ユナイテッド・センター』に帰還。ローズは全盛期に近いキレのあるドライブから15得点7リバウンド11アシストのトリプル・ダブル級の活躍、ノアも今シーズン自己最多となる16得点9リバウンドを挙げ、共に117-104での勝利に貢献した。
多くのファンに歓声で出迎えられたものの、試合序盤はローズがボールを持つとブーイングを浴びせられるシーンも。だがローズは、「これも試合の一部」と言う。
「とても楽しかったよ。ブーイングはファンの皆が試合に集中しているからこそ。それに、いろいろ言われるのは分かっていた。僕はシカゴ出身だから慣れているよ。中学の頃から、シカゴの南部出身の僕が、西部のチームと対戦すると、いつもブーイングを浴びせられた。だから何てことないさ」
試合開始から最初に取られたタイムアウト中、会場のスクリーンには、ブルズが作成したローズとノアの貢献を称えるトリビュート映像が流された。
Thanks for the memories, Derrick and Jo. #BullsNation pic.twitter.com/YEfQkBuuH8
— Chicago Bulls (@chicagobulls) November 5, 2016
勝負どころでチームを引っ張った両選手は、勝利をほぼ手中に収めた第4クォーター残り28.1秒にお役御免。大興奮のノアはベンチに下がるローズの頭を何度も叩き、古巣からの勝利の喜びを共有した。
ノアは試合後、「感情を抑えるという意味では、思っていたよりも大変だった」と告白。「何年もブルズのために、この会場でハードにプレーしてきた。街の地域活動にも参加してきた。だから歓迎してもらえてうれしかった」
これでニックスは今シーズン2勝3敗。ローズとノアは今後、ニックスのために歩んでいく。