ジェイソン・テイタム

ウィリアムズ「フィジカルを生かして楽しむつもりさ」

現地4月20日、セルティックスvsネッツのプレーオフファーストラウンド第2戦は先発全員を含む7人が2桁得点を挙げ、最終クォーターを29-17で上回ったセルティックスが114-107の逆転勝利を収めた。これでシリーズの対戦成績を2勝0敗としている。

第1クォーターで10得点3アシストを挙げたケビン・デュラントを止められず、さらにサポーティングキャストの活躍もあったことで、セルティックスは第2クォーターに最大で17点のビハインドを背負う苦しい展開に。それでも、後半に入るとディフェンスの強度を上げたことで次第にペースうをつかむと、5点ビハインドで迎えた最終クォーターにここ一番の集中力を見せたセルティックスの反撃が始まる。

ジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンはともに第3クォーター終了時点で12得点と調子が上がってこなかったが、最終クォーターにテイタムが7得点、ブラウンが10得点と躍動。そして、得点以上にディフェンス面での活躍が目立った。ボールマンへのプレッシャーを強め、素早いカバーディフェンスで鉄壁の守備網を構築。これまでに幾度となくタフショットを沈めてきたデュラントだが、このセルティックスのディフェンスの前に5本のフィールドゴールをすべて失敗し、このクォーターはフリースローのみの得点に終わった。

またセルティックスはカイリー・アービングを狙ったオフェンスが功を奏した。1on1でアタックし、身長のミスマッチを突いてはスコアし、ダブルチームに来たらパスをさばいてオフェンス有利な状況を作り出していった。フラストレーションの溜まったアービングのシュートは決まらず、1試合を通してフィールドゴール13本中4本成功のわずか10得点に終わった。こうして攻守が噛み合ったセルティックスは開始約5分間で11-2と走って逆転し、その後も要所を締めて逆転勝利を収めた。

テイタムは「僕たちはお互いを信頼している」と語り、チーム一丸の勝利を強調した。「僕たちはコーチングスタッフを信頼し、彼らも僕たちを信頼している。ロッカールームでも、僕の周りには最後まで戦おうとした選手しかいなかった。いつも思い通りにいくとは限らないし、完璧ではないかもしれないけど、僕らにはいつだってチャンスがあるんだ。前半で2桁差をつけられるのは楽しいことではないけど、それがバスケットボールだし、そういう時もある。どう対応するかがすべてだと思う」

ベンチからの出場ながら3本の3ポイントシュートを含むすべてのシュートを成功させ17得点、2ブロックの活躍を見せたグラント・ウィリアムズは自身の持ち味であるフィジカルの強さが大事と語り、このように続けた。「この数年、プレーオフがよりフィジカルな戦いになると言われているのを知っている。レギュラーシーズンと違って、プレーオフでは自分の攻撃性や強さが生かせるから、僕のような選手にとっては都合が良い。(ダニエル)タイスもアル(ホーフォード)もJTもJBも、みんな軟弱な選手ではないし、僕らはフィジカルなチーム。そのフィジカルを生かして楽しむつもりさ」

チームハイの27得点を挙げたものの、後半に失速したデュラントもセルティックスのフィジカルなディフェンスに苦戦したことを認めた。「彼らはオフボールの時でも2、3人が僕に向かってプレーし、僕のアクションを台無しにしてきた。どこに行っても2、3人が僕にぶつかってくる。これがプレーオフなんだ。だから、もっと我慢強く、仲間がフリーになるようにもっと速く動いていかないといけない」