カーメロ・アンソニー

写真=Getty Images

スモールラインナップでのディフェンスにも自信

10月7日にAT&Tセンターで行なわれたロケッツ対スパーズのプレシーズンゲームで、カーメロ・アンソニーがロケッツ移籍後初のベンチ出場から12得点を決め、108-93での勝利に貢献した。

腰痛で2試合を欠場したPJ・タッカーの復帰により、カーメロはベンチスタートとなった。第3クォーター中盤まで無得点だったものの、カーメロは第4クォーターにオフェンスで持ち味を発揮する。残り7分26秒にジェラルド・グリーンと交代してコートに入ると、3ポイントシュート2本、ジャンプシュート2本を続けて成功させ、約3分半の間に10得点をマーク。カーメロの活躍でロケッツのリードは二桁に広がり、敵地で勝利を収めた。

試合後、カーメロは「(得点が)自分の仕事だから」とコメント。そしてスパーズ戦を、次のように振り返った。

「シュートが短かったし、疲れもあった。試合開始時間が早い場合にも対応しないといけないね。でも、シュートが1本決まってくれれば流れに乗っていけるし、リズムも掴める。そうなったら、チームメートも僕がリズムを掴んだことに気づいて、自分にボールをくれるからね」

この試合で指揮官のマイク・ダントーニは、タッカーをパワーフォワード、カーメロをセンターで起用するスモールラインナップを試した。2人は主にラマーカス・オルドリッジに対応し、試合を通じてフィールドゴール15本中5本の成功のみに封じた。

カーメロは、ローポストでのディフェンスについて「しっかり守れるよ。素晴らしいフックシュートを打たれてしまったら、その時は仕方がないけれどね」と言う。「ミスマッチになると、マッチアップする選手は身体を当てて自分のスポットを取りたくなるもの。しっかり腰を落として守って、自分越しにシュートを打たせることができれば、それで守備での役割を果たせる」

この試みが成功すれば、センターのクリント・カペラのコンディションに問題がある場合、ポジションが重なるカーメロとタッカーを同時に先発で起用することが可能になる。プレシーズンは残り2試合となったが、2人を同時に使うスモールラインナップを試すかどうかに注目したい。