9得点7リバウンド2スティール、0ターンオーバーの安定感
宇都宮ブレックスは3月26日、ホームで滋賀レイクスターズと対戦し102-65で圧勝した。
立ち上がりから、宇都宮らしさ全開の強度の高いディフェンスからのトランジションで10-0と走り、第1クォーターで24-10と先行する。前半を16点リードで折り返すと、大事な後半の出だしでも攻守で滋賀を圧倒。本日28得点を挙げたアイザック・フォトゥのインサイド、遠藤祐亮の3ポイントシュートなどにより第3クォーター開始3分弱の時点でリードを25点にまで広げると、そのまま攻守で緩みなくプレーを続け楽々と逃げ切った。
この試合、テーブス海は9得点7リバウンド2スティールと攻守に渡ってチームをけん引した。水曜日の秋田ノーザンハピネッツ戦、69-75と地区上位対決で痛い黒星を喫したショックを払拭する快勝をこう振り返る。「序盤から自分たちの流れで気持ちよくオフェンスもディフェンスもできました。途中、何個か反省点はありますが、自分たちの守りたいようにディフェンスをして、そこからリバウンドを取りプッシュしてインサイドに入れる。そこでイージーバスケットを決めることでやりやすかったです。全体的に自分たちの理想のバスケットができたと思います」
また、試合全体で8ターンオーバーが示すように、大量リードを奪った後でも集中力が途切れず、滋賀に付け入る隙を全く与えなかった点については、過去の教訓が生かされていると言う。「何回か10点以上のリードを奪いながら負けたことがあります。その危機感があり、常に全力でプレーすることが意識できていると思います」
この反省の部分で言うと、テーブスは前回の秋田戦、29分出場で13得点を挙げた一方で、終盤での致命的なものも含め5ターンオーバーを喫していた。「チームの反省点もありますが、ポイントガードとしての反省が目立ちました。終盤にターンオーバーをして負けてしまいました」と、悔いの残る内容だった
ただ、「もちろんターンオーバーには気をつけますが、それでも積極的にプレーしようと今日の試合に臨みました」と、アグレッシブな姿勢は常に失わないように意識している。今日の試合でもこの言葉通り、持ち味のスピード溢れるドライブで味方のシュートチャンスをどんどん作り出しながら、ターンオーバー0と堅実なプレーで個人としてもしっかりカムバックした。
6試合連続の先発出場「チャンスだと思ってやっています」
それでも、今日の活躍は秋田戦の苦い思いを払拭することにはならないとテーブスは言う。「秋田戦の反省点は次、また接戦の終盤でコートに立っている時に挽回できたらと思っています。今日はバスケット選手として良いプレーができただけかなと思っています」
鵤誠司の欠場もあって、テーブスは今日で6試合連続と先発の機会が増えている。「プレータイムが単純に増えるのが一番の理由で、スタートで出る方がすごくやりやすいのでチャンスだと思ってやっています」と、この状況を歓迎している。
これからタフな日程が続く中、再び接戦でコートに立つ機会は必ず巡ってくる。そこでテーブスが秋田戦の挽回ができたと感じるプレーができた時、宇都宮は接戦を制する大きな勝利を挙げているはずだ。