スタートダッシュを決めたペイサーズが主導権を握る
積極補強を敢行したペイサーズと、ウォリアーズから先発メンバー2人を獲得したマーベリックスの開幕戦は、延長戦にもつれ込む大熱戦となった。
開始早々、ペイサーズに新加入したジェフ・ティーグが、得点、アシスト、スティールでチームを引っ張り、10-3のランでスタートダッシュに成功。ポール・ジョージの3ポイントシュート、アル・ジェファーソンのオフェンスリバウンドからの得点など、第1クォーターで33-21とリードする。
第2クオーターに入りマブスも反撃。決してシュートタッチが良くない中、ダーク・ノビツキーが3ポイントシュートを沈め、ベンチから登場のホセ・バレアが積極的に攻撃を仕掛けオフェンスを牽引。3ポイントシュート、ぺネトレイトでこのクォーターだけで11得点を挙げて詰め寄る。それでもティーグとジョージをコートに戻して落ち着きを取り戻したペイサーズが、59-52とリードしたまま前半を終えた。
その後はウェズリー・マシューズの3ポイントシュートでマブスが2点差まで追い上げるも、その後CJ・マイルズの8連続得点でペイサーズが突き放し、試合は最終クォーターへ。
粘るマブス、起死回生の3ポイントシュートで延長へ
ここまでは主導権を握っていたペイサーズだが、第4クォーターに入ると2ポゼッション連続でのスティールを許し、セス・カリーに2本連続のワンマン速攻を決められて追い付かれる。終盤は両者一歩も譲らない攻防となるも、残り13秒で115-112と頭一歩抜け出したペイサーズが競り勝ったかに思えた。
しかしマブスはあきらめない。デロン・ウイリアムズがボールを運び、ノビツキーのピック&ロールでディフェンスを引きつけ、ノーマークとなったバーンズが残り2秒で3ポイントシュートを決める起死回生のプレーで追い付き、延長戦へと持ち込む。
延長戦に入っても互角の攻防が続いたが、残り1分18秒という土壇場になってついにペイサーズが押し切る。ドリブルで相手の注意を引き付けたジョージからパスを受けたターナーの3ポイントシュートでリードを4点に広げ、その直後にエリスのスティールで再度ペイサーズの攻撃に。ここでジョージが3ポイントシュートを沈め、125-118と試合を決定付けた。ペイサーズは残りの時間をコントロールし、130-121で熱戦をモノにした。
ターナーが30得点16リバウンド(6オフェンスリバウンド)4ブロックと圧巻のパフォーマンスを披露。エースのジョージは4本の3ポイントシュートを含む25得点6アシスト8リバウンドと結果を出した。エリスとティーグのガードコンビは2人で39得点15アシスト6スティールと機能した。
開幕戦から延長にもつれ込む熱戦を演じた両チーム。勝利を手にしたペイサーズは、次節アウェーでネッツと対戦し、マブスはホームにロケッツを迎え、初勝利を目指す。