ネッツ

デュラント、アービング、セスの3人で前半だけで49得点を記録

現地3月10日、フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターでセブンティシクサーズとネッツが対戦した。今カードはベン・シモンズとジェームズ・ハーデンを含む大型トレードをして以降、初めての対戦だったこともあり、注目の一戦となっていた。

シクサーズのホームで行われた一戦だったが、試合は立ち上がりからネッツが主導権を握った。ケビン・デュラントとカイリー・アービングを中心にオフェンスを展開したネッツは、第1クォーターから40-23と圧倒した。デュラントとアービングは得点だけでなく、ディフェンスを引き寄せてはインサイドに飛び込んだニコラス・クラクストンにボールを預け、さらに外にいるセス・カリーにキックアウトしてネッツが得点を量産。前半の72点のうち49得点はデュラント、アービング、セスの3人が記録した。72-51で迎えた後半もネッツが試合を支配し続け、129-100での快勝を収めた。

ネッツはデュラントが25得点14リバウンドのダブル・ダブルに加えて7アシスト、セスが24得点5スティール、アービングが3ポイントシュート5本成功を含む22得点5アシスト2ブロックを記録した。

この試合にシモンズは出場しなかったもののチームには帯同したため、シモンズがコートに現れるとシクサーズファンから『F*** Ben Simmons!』というチャントが起こった。それでも、シモンズはベンチに座り続けチームメートを応援した。

そんな試合後、デュラントは「僕たち全員がそうだったと思う」と、シモンズのためにプレーしたと語った。「ベンのことは弟のように思っている。この試合が敵対的な環境であることは分かっていた。でも、彼にはいつも以上に試合に集中してほしかったんだ。それに、あれだけ負けていたらベン・シモンズチャントをするのは難しい」

アービングも「僕はベンのためにプレーした。ベンだけじゃない、ドレ(アンドレ・ドラモンド)とセスにとっても意味がある試合だった」と語った。「このリーグでトレードされた時、それに対応するのは簡単なことではないから、僕たちは両手を広げて彼を歓迎してきた。だから、今日の試合ではベンのために良いプレーをしたかった。ベンに向かってくるというなら、それは僕たちに向かって来ているのと同じだ」

さらに、アービングはマッチアップしたハーデンをフィールドゴール17本中3本成功の11得点に抑えた。「自分の仕事をしただけさ」と話し、このように続けた。「彼がタフな状況になるように僕ができることをした。僕はタフにやりたかったし、彼のエリアに入って、正しいポジションにいるようにした。チャレンジしてみたんだ。競技者として、それは楽しいことだ。いつも言っているけど、そういう瞬間は楽しいし、偉大な選手と対戦するチャンスがあることに感謝している」