茨城ロボッツ

京都はハーパーが痛恨のファウルトラブルに

京都ハンナリーズvs茨城ロボッツの第2戦。茨城は3ポイントシュート成功率がリーグワースト2位と課題だが、この試合では37本中16本の3ポイントシュートを成功させたように、最後までシュート確率が落ちず、ターンオーバーからの得点でも13-2と上回り96-70で快勝した。

茨城はスクリーンをしっかりヒットさせてズレを作ると、キックアウトからの3ポイントシュートやドライブが効果的に決まり、開始2分強でいきなり10-0と走った。その後、縦への推進力を持つ久保田義章にドライブや3ポイントシュート成功と個で打開され1点差まで迫られたが、日本代表の谷口大智が持ち味の3ポイントシュートを沈めて24-18とリードして第1クォーターを終える。

京都は大黒柱のジャスティン・ハーパーが第1クォーターで個人2つのファウルを犯したため、第2クォーターの序盤をベンチで過ごすことに。その結果得点が伸び悩んだものの粘り強い守備で耐え、11点ビハインドでオフィシャルタイムアウトを迎えた。このタイミングでハーパーを戻し反撃に転じたい京都だったが、ハーパーがリバウンド争いからファウルをコールされ、さらに速攻を止めようとしたタイミングでもファウルを犯し、約1分で個人ファウルが4つとなって、ベンチに戻らざるを得なくなった。絶体絶命のピンチとなったが、久保田や永吉佑也が3ポイントシュートを沈め、フリーのシュートを決め切れない茨城のシュートミスにも助けられたことで、10点ビハインドで前半を折り返した。

後半に入ると、トランジションオフェンスが機能した茨城が突き放す。外国籍がジェロウム・ティルマンのみとなり、インサイドで起点を作れず単発となった京都オフェンスに対し、茨城はボールをプッシュして速い展開に持ち込む。ゾーンのポジションを取らせる前にシュートを放つアーリーオフェンスが功を奏し、福澤晃平と鶴巻啓太の連続3ポイントシュート成功でリードを18点に広げた。

ワンサイドゲームになりかけた京都はここでハーパーを戻すことに。それでも、ハーパーのファウルを抑えるためにゾーンを続けるが、連続で3ポイントシュートを決められてしまい、点差を縮められずに時間だけが過ぎていった。最終クォーターに入り、前線からプレッシャーをかけてスティールからイージーシュートに持ち込もうとするが、ギリギリのところでかいくぐられ、時間をかけられて失点する悪循環に陥った。

一方の茨城はショットクロックギリギリで放った福澤のタフな3ポイントシュートがネットに吸い込まれるなど、最後まで3ポイントシュートの確率が落ちず得点を積み重ねていった。そして残り2分44秒、平尾充庸のドライブが決まり、リードを25点に広げたところで勝敗は決した。

茨城は福澤が6本の3ポイントシュート成功を含む27得点を記録。しっかりと相手のディフェンスを崩したことで、アシストは27まで伸び、課題の3ポイントシュートは43.2%と高い成功率を記録した。京都はハーパーのファウルトラブルも響き、ホームでの連勝は5でストップした。