ジャ・モラント

「偉大なチームは、ホームでもロードでも勝つ」

現地2月26日にユナイテッド・センターで行われたグリズリーズvsブルズの一戦は、ジャ・モラントがキャリアハイ、そしてレギュラーシーズンでの球団最多得点となる46得点、スティーブン・アダムズが12得点に加えてシーズンハイの21リバウンドを記録し、グリズリーズが116-110で勝利した。

「チームメートの活躍がなかったら勝てていなかった」とモラントが試合後の会見で語ったように、グリズリーズはブルズの追い上げにハラハラさせられた。第3クォーター終盤にはこの試合最大となる17点(87-70)のリードを奪ったが、第4クォーター終盤までに1点差(106-105)に詰められ、そこからワンポゼッションを争う攻防が繰り広げられた。

フリースローによる得点、そしてデズモンド・ベインの3ポイントシュートで逃げ切ろうとしたグリズリーズに対して、6連勝中のブルズもデマー・デローザンなどが得点して食らいついてきたが、勝負の分かれ目になったのは、グリズリーズが113-110とリードして迎えた第4クォーター残り7秒の場面だった。

ブルズのタイムアウトから再開され、当然ボールは8試合連続で35得点以上&フィールドゴール成功率50%以上、9試合連続30得点超えをマークしていた絶好調のデローザンの手に。デローザンは3選手に囲まれ、コートに倒れ込みながらレイアップをリリースするも、グリズリーズのファウルはコールされなかった。この判定に抗議したデローザンは、審判からこの試合2回目のテクニカルファウルを科されて退場。デローザンの退場の前にザック・ラビーンからファウルを受けていたモラントが、テクニカルファウルによる1本も含め3本のフリースローを全て成功させてグリズリーズが接戦を制した。

西カンファレンス3位のグリズリーズはレギュラーシーズン残り試合でチームの完成度を高めて、4月開幕のプレーオフに標準を合わせていく。ポストシーズンについて聞かれたモラントは「偉大なチームは、ホームでもロードでも勝つという話を頻繁に耳にする。プレーオフではロードでの試合もあるから、ホームゲームと同様のエネルギーで試合に臨んで、勝たないといけない」と答えた。

ブルズはデローザンが31得点、ラビーンが28得点を挙げたが連勝は6で止まった。デローザンはフィールドゴール29本中10本(成功率34.5%)に終わり、35得点以上&フィールドゴール成功率50%以上という記録は途絶えた。それでも、ブルズの選手による1試合30得点超えの連続記録は、1990年12月25日から91年1月14日まで10試合連続30得点超えをマークしたマイケル・ジョーダンに並んでいる。