ダービス・ベルターンス

「頭に浮かんだのは、コート上での1秒1秒を楽しむことだけだった」

現地2月15日、マーベリックスはアウェーでヒートと対戦して107-99で勝利し、ヒートの連勝を5で止めた。

先日、クリスタプス・ポルジンギスと2巡目指名権を引き換えに、ウィザーズからマブスに加わったダービス・ベルターンスとスペンサー・ディンウィディーがこの試合で新天地デビューを果たした。

試合は序盤から拮抗したが、第2クォーター中盤からマブスはヒートにリードを許し、2桁前後の点差を追いかける時間が続いた。しかし、第3クォーター中盤からマブスの時間がやってきた。ルカ・ドンチッチのフリースローに、ドワイト・パウエルがファウルを受けながらもゴール下のシュートをねじ込む。パウエルはここで得たボーナススローを外したが、ジョシュ・グリーンがリバウンドで繋いだこのポゼッションで、ドリアン・フィニー・スミスが3ポイントシュートを沈めて、連続7得点を決めて69-70と1点差に詰めた。その後はヒートに逃げられたが、ドンチッチの活躍、そしてベルターンスの3ポイントシュートで残り1分で76-76と同点に追いつくと、そのまま逆転に成功。第3クォーターを30-19と圧倒して、81-78で第4クォーター迎えると、その後もマブスはリードを保ち、107-99での勝利を果たした。

ドンチッチはチームハイの21得点を挙げたが、多くの時間帯でダブルチームで対応されたため、フィールドゴールは19本中5本成功に留まった。それでも、10リバウンド6アシスト1ブロックと攻守にチームに貢献。ドンチッチは「彼らがダブルチームで来るから、誰かしらがオープンになる。前半は苦戦したけど、後半にはリズムを取り戻せたし、良いスペーシングができていたから試合に勝つことができた」と振り返った。

指揮官のジェイソン・キッドも「ルカはダブルチームを理解して、正しいプレーを選択できていた。素晴らしい仕事をしてくれたね。今夜のアシストはホッケーのようだった。彼は22歳とは思えないほどの忍耐力を持っている」と称えた。

そして、この試合で注目を集めたのはベルターンスだ。ベルターンスはオフボールでも積極的に動き回り、わずか13分の出場ながら3ポイントシュート7本中3本成功を含む12得点と3リバウンドを記録して勝利に貢献した。

試合後、ベルターンスは「頭に浮かんだのは、コート上での1秒1秒を楽しむことだけだった」とマブスでのデビュー戦を振り返った。「僕の役割はチームが勝てるように助けることと、エネルギーを与えること。それを果たせるようにトライしたよ。そして僕たちは試合に勝った。それが何よりさ」

また、ベルターンスはエースのドンチッチとのプレーについて「ルカはボールをよく持つ選手だし、注目も浴びる選手だ。彼がボールをシェアし始めると、試合は簡単になる」と語った。そして、13分のプレータイムながら7本もの3ポイントシュートを放ったことについては「ここではそれが簡単だった。僕はただコーナーに行って、チャンスが来たら3ポイントシュートを打っただけさ」と続けた。