出発直前の検査で、複数の選手とコーチングスタッフに陽性判定
『女子バスケットボールワールドカップ2022予選』は、2月10日から13日にかけてベオグラード(セルビア)の2会場、ワシントンDC(アメリカ)、大阪の全4ブロックで開催される。各会場ともに4チームが参加してのリーグ戦で、上位3チームに今夏のワールドカップへの出場権が与えられる。
大阪会場のホスト国となる日本代表は、初日の10日に世界ランク4位のカナダと、12日にベラルーシ(同11位)、13日にボスニア・ヘルツェゴビナ(同27位)と対戦する予定。恩塚亨ヘッドコーチの下、1カ月近い強化合宿で準備を進めている。
ところが、開幕を数日後に控えて残念なニュースが飛び込んできた。カナダ国営放送局の『CBC』は、ベラルーシが大会への不参加を決めたと報じている。出発直前の検査で、複数の選手とコーチングスタッフが新型コロナウイルスの陽性判定が出た。そうでない選手も濃厚接触に当たる可能性が高く、飛行機に乗ったとしても日本への入国が認められないため、大会へ参加できないとのこと。
FIBAからの公式発表はまだ出ていないが、ベラルーシが不参加となれば、残る3カ国が自動的にワールドカップ本大会への出場権を得ることになる。それでも、日本代表に限らずどのチームにとっても、コロナの影響がまだまだ大きい中での貴重な公式戦、世界大会の舞台。その試合がなくなるのは残念でならない。
ベラルーシはユーロバスケットで世界2位のスペインを破る大金星を挙げ、大会4位と躍進したチーム。準々決勝を含めて勝った4試合の平均失点は50点台前半で、スローペースで重いバスケットは日本とは正反対のスタイル。また別の機会ではあっても、両者の戦いが見られることに期待したい。