シェイ・ギルジャス・アレクサンダー

初戦を落としての次戦「切迫感が良い集中に繋がった」

シェイ・ギルジャス・アレクサンダーは、4連勝で突破したレイカーズのシリーズでさえも「錆び付きがあった」と課題を挙げた。ファーストラウンドでサンズをスウィープし、試合間隔が空いたことでリズムを失い、それがマーカス・スマートのフェイスガードに封じられる原因になったと考えた。チームが再びのスウィープを決めても、彼は自分に高いレベルを要求し、それを乗り越えようとしていた。

それにもかかわらず、スパーズとのカンファレンスファイナル第1戦ではチームを勝利に導けなかった。24得点12アシストを記録してもなお、接戦を落とした原因は自分にあると反省し、並々ならぬ意気込みで第2戦に臨んだ。

第2クォーターに抜け出した後はリードし続ける快勝を収めてもなお、シェイは「試合間隔が空きすぎると自分のプレーが錆びてしまうと感じる。プレーオフ中の休みの過ごし方を考えなければいけない」と語った。それでも勝因について「どのチームにもそれぞれ自分たちのスタイルがあり、それを相手よりも押し出した側が勝つ。今日の僕たちは第1戦よりもそのスタイルを発揮できた。0勝2敗で敵地に行くわけにはいかない。その切迫感が良い集中に繋がった」と、自分たちのスタイルを誇った。

シェイは常に厳しいマークを受けたが、ドライブからズレを作り出し、自分で打つべきかパスで味方にチャンスを作るか、正しいプレーを瞬時に選択していく。その上で、第1戦では決められなかった、相手ディフェンスに囲まれながらのプルアップを決めることで得点を重ねていった。ビクター・ウェンバニャマのリムプロテクト力を前にすれば、ゴール下でレイアップには行けない。スパーズはプレッシャーを掛けて確率の悪いジャンプシュートを打たせる作戦だったが、シェイはこれを決めきることで乗り越えた。

フィールドゴール24本中12本成功の30得点、9アシストに対してターンオーバーわずか1。まさしく『MVP級』のプレーで、スパーズの堅守を攻略したシェイは「前回も良いシュートの形は作れていたんだ。今日シュートを決められたのは、スパーズの守り方に少し慣れたからかもしれない」と語る。

「でも、シリーズを勝ち抜くにはもっと向上し続ける必要がある。チームとしても今日の出来では、シリーズを制するには十分じゃないと思う」

ディフェンスではアイザイア・ハーテンシュタインがウェンバニャマのマークで奮起した。サンダーはプレーエリアの広いウェンバニャマのマークをウィングに任せることが多かったが、今回はハーテンシュタインがフィジカルに当たってゴール下から少しでも遠ざけた。ファウルすれすれのプレーも多かったが、チェット・ホルムグレンにはできない『荒々しいディフェンス』は効果があった。ウェンバニャマは21得点17リバウンド6アシスト4ブロックとスタッツこそ残したが、コートに立った37分間の得失点差は+1と、その影響力は半減した。

ディアロン・フォックスは足首のケガで第1戦に続き欠場し、その穴を埋めたディラン・ハーパーも試合中に足を痛めた。この状況でウェンバニャマのポストアップも使いづらいとなると、スパーズの攻めは機能しない。ハンドラーの重責を一人で担うことになったステフォン・キャッスルは、サンダーの執拗なプレッシャーの集中砲火に遭い、8アシストに対して9ターンオーバーを記録。チームとしてもキャッスルをサポートできなかった。

ウェンバニャマは「ステフォンのせいじゃない。彼の比類なき闘争心はこれまで何度もチームを救ってきた」とキャッスルをかばい、ホームに戻っての次戦でのリベンジを誓った。「今日は劣勢を挽回するのにエネルギーを使い、追い付いたけど突き放された。もっと落ち着いて、チーム内でコミュニケーションを取って戦えば、違った展開になるはずだ」