ネノ・ギンズブルグ

昨シーズンは中地区最下位と低迷

川崎ブレイブサンダースは11月7日、ネノ・ギンズブルグとのヘッドコーチ契約を双方合意の上で解除したことを発表した。後任はアシスタントの勝久ジェフリーが務める。

現在62歳のギンズブルグはイスラエル出身の指導者。母国イスラエルやチェコで長きにわたってコーチキャリアを積み、『FIBAユーロバスケット2015』『FIBAワールドカップ2019』ではチェコ代表を史上最高位に導いた。川崎では昨シーズンの2024-25シーズンよりヘッドコーチに就任したが、成績は18勝42敗とふるわず。2シーズン目の今シーズンもここまで2勝11敗と低迷していた。

ギンズブルグはクラブを通して「この旅は自分が望んでいたよりも早く終わることになってしまいました。それでも、選手、スタッフ、そして素晴らしいファンの皆さんからの信頼・サポート・情熱に、心から感謝しています。どんなに苦しい時でも、皆さんのエネルギーが、毎試合を特別なものにしてくれました。クラブの今後の成功を心から願っています。そして、皆さんへの敬意と感謝の気持ちは、これからも変わりません」とコメントを発表している。

現在44歳の勝久新ヘッドコーチは2019-20シーズンよりアシスタントコーチとして川崎に加入。2021年からは日本代表のアシスタントコーチとしても腕をふるっている。昨シーズン終盤には体調不良で現場を離れたギンズブルグにかわってチームの指揮をとっていた。

ヘッドコーチ就任に際し、勝久は次のようなメッセージを寄せている。「苦しいスタートを切っていますが、ファミリーの皆さんの揺るぎない後押しに応えたいという想いは選手、スタッフ全員が強く持っています。我々のプレーや取り組む姿勢で何かをファミリーの皆さんに届けられるようにこれからもチーム一丸となって戦います。今シーズン掲げている目標はチャンピオンシップへの進出です。険しい道のりになることは間違いないですが、どんな時でも前を向いて、1日ずつできることにフォーカスしていきます」