
フリーエージェントの注目ポイントガードに
ホーネッツは7月にスペンサー・ディンウィディーとベテラン最低保証額の360万ドル(約5億4000万円)の契約を結んだが、シーズン開幕を翌週に控えた現地10月16日にウェイブされた。
ホーネッツにはエースのラメロ・ボールに加え、コリン・セクストンやトレ・マンとガードが充実しているが、ラメロとマンはケガで昨シーズンにあまりプレーできておらず、その備えとしてディンウィディーと契約した。若い2人がここまで健康を維持していることで、32歳のディンウィディーをロスターから外したようだ。
経験あるディンウィディーは、昨シーズンにマーベリックスで79試合に出場。シーズン途中にルカ・ドンチッチのトレードがあってチーム構成が大きく変わる中で、ベテランらしく安定したプレーを見せ、ケガ人続出のマブスにおいてほぼ唯一、シーズンを通してフル稼働していた。それだけに、このタイミングでホーネッツから解雇されるのはショックだろうが、ウェーバー期間が空ければ注目のフリーエージェントとなるのは間違いない。
ラッセル・ウェストブルックのキングス入りが決まった今、フリーエージェントのポイントガードは数が少ない。ケガの影響でどれだけ稼働できるか分からないベン・シモンズやモンテ・モリス、大ベテランのパティ・ミルズよりも、ディンウィディーはかなり大きな注目を集めるだろう。
フレッド・バンブリートが長期戦線離脱となり、その代役を務める若いリード・シェパードがプレシーズンゲームで苦戦しているロケッツ、2シーズン前にプレーしており、ドンチッチとの相性も証明済みのレイカーズ、2番手のポイントガードを強化したいナゲッツ、ニックス、ティンバーウルブズなどがディンウィディーに興味を示す可能性がある。
どこもディンウィディー獲得が『ラストピース』となり得る優勝候補ばかり。ホーネッツからの解雇という出来事が、ディンウィディーには新たなチャンスとなるかもしれない。