
ウィザーズ相手に球団新記録となる162得点で圧勝
プレーオフに向けて調子を上げるペイサーズにとって、すでにシーズンの目標を失っている上にバック・トゥ・バック(2日連続の試合)の2試合目を迎えたウィザーズは相手ではなかった。
もちろん、バスケットボールに絶対はない。格下のチームが失うもののない勢いで思い切り良くシュートを放ち、それを次々と決めるうちに勢いを増し、アップセットを起こすことはある。しかし、この試合で思い切り良くシュートを放ったのはペイサーズだったし、3ポイントシュートを47本中27本を成功させ、高確率で決めた。ペイサーズの得意とするハイペースの展開もあり、これまで157得点だった球団記録を塗り替える162得点で圧勝した。
第1クォーターに4本の3ポイントシュート成功を含む14得点でオフェンスに火を付け、わずか25分の出場で29得点6アシストを記録したタイリース・ハリバートンは、このところのシュートタッチの不調を吹き飛ばす活躍を見せた。
「シュートがとにかく当たる日というのが、どのチームにもシーズンに数回ある。僕たちにとってそんな日だったね。チームとして正しいプレーを選択して、チャンスを次々と決めていく。楽しい試合だったよ」と語るハリバートンの表情は、上機嫌そのものだ。
前日のレイカーズ戦、ハリバートンは3ポイントシュート9本中1本成功と不調だったが、この試合では10本中7本を決めた。一夜にしてシュートタッチを向上させた秘訣を問われると「確率は収束するんだ。昨日が全然決まらず、平均値からかなり下げてしまった。そこで動揺するのではなく、逆に『今日は決まるはずだ』と自信を持って打ったんだ」と答えた。
ペイサーズもバック・トゥ・バックの2試合目で、こちらはレブロン・ジェームズのタップシュートで土壇場でレイカーズに敗れて連勝が5でストップしており、インディアナからワシントンDCまでの遠征もあった。「昨日の負け方はキツかったけど、だからこそ挽回しなきゃいけなかった。翌日すぐにチャンスがあるのはありがたかったぐらいだ」とハリバートンは言う。
記録づくめの試合になったのは、セカンドユニット、サードユニットまで揃って良いパフォーマンスを見せたからだ。ハリバートンは第3クォーター残り3分でプレーを切り上げたし、第4クォーターにはマイルズ・ターナーやパスカル・シアカムを含むスタメンは誰も出場しなかった。それでも、その第4クォーターに出場した8選手が全員得点を記録し、37得点を挙げている。
指揮官リック・カーライルは、前日の敗戦でモチベーションを失うのではなく、貪欲に戦った姿勢を称える。「適切なスペーシングを意識させるための映像を用意し、選手たちがそれを実践してくれた。誰もエゴを出さずにチームプレーに徹したし、大量リードを奪った後も気を緩めずに正しいプレーをすることに集中し続けた」
5連勝にも価値はあるが、その連勝が止まった翌日に最高のパフォーマンスで勝てたことをカーライルは「誇りに思う」と語った。ペイサーズは43勝30敗で、プレーオフをホームで戦える東カンファレンス4位を堅持している。