西田「自分たちのことにフォーカスしながらが、 僕たちのスタイル」

三河は昨シーズン、就任1年目にして3年ぶりのチャンピオンシップ進出に導いたライアン・リッチマンヘッドコーチとともに10人の選手が今シーズンも継続契約。さらに、優れたキャプテンシーが期待される須田侑太郎、日本国籍を取得したモッチラミンなどが加わりさらなる高みを目指す。

西田は昨シーズンから変わらず「他の環境のことに捕らわれないで、いかに自分達のバスケットをどう出すかっていうのが大事になってくる」と話す。「愛知カップ(AICHI CENTRAL CUP 2024)であったり、天皇杯、自分たちのプレースタイルを出せない時間帯の方が長くてすごい苦しんだ」と振り返りつつ、「そこ(自分たちのスタイル)をしっかり出せるようにしていけば、どこが対戦相手でも戦っていける」と力強く意気込んだ。

平尾「アップテンポなバスケットとハードなディフェンス」

昨シーズンの茨城はケガによる主力選手の離脱やヘッドコーチの交代などもあり、12勝48敗で東地区最下位。屈辱を晴らすため新たに加入したのは、NBAでの出場経験を持ち名古屋D西地区優勝に大きく貢献したロバート・フランクス。秋田から長谷川暢などガード陣3名も加え再構築を図る。また、茨城では初の取り組みとなる、平尾充庸と長谷川暢のダブルキャプテン体制で新シーズンに臨む。

5シーズン連続でキャプテンを務めることになった平尾は「僕自身も含めて、本当にケガに苦しんだシーズンでもあった」と昨シーズンを振り返り、東京との大接戦を演じた天皇杯2次ラウンドについては「高さにどう立ち向かうかというところを非常に考えて挑んだ。良い手応えを感じられた」と今シーズンへの期待をのぞかせた。また、「ウチとしてはアップテンポなバスケット、ハードなディフェンス」が理想のスタイルも口にし、「天皇杯での反省点を踏まえて、万全の状態でレギュラシーズンを迎えられたら」と意気込みを語った。

最後に自身の観て欲しいプレーを問われた西田は「体制が崩れた中でもしっかり上に上がれるような、バランスを保って打てるような、そういったワークアウトに取り組みました。この夏、特に3ポイントに力を入れてきました」と回答。開幕から注目すべきポイントの一つとなるだろう。

平尾は「武器としては大きな声」と言い、「各会場、年々音響さんだったり、非常に派手になってきてはいるんですけど、その中でも僕自身の声は通ると思っているので、そういったところを見ていただけたらなと思います」と、Bリーグの盛り上がりへの期待も込めて個人の抱負を語った。

『りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 B1リーグ戦』第1節 三河x茨城は、10月5日アダストリアみとアリーナで15時5分にティップオフ予定。