カイリー・アービング

「僕はこの夏、フリージェントとなる。だが、結論を急ぐつもりはない」

今シーズン、カイリー・アービングは2月のトレード期限ギリギリのタイミングでトレード要求を行い、ネッツからマーベリックスへと移籍した。マーベリックスではルカ・ドンチッチとのコンビで上位進出が期待されたが、うまく噛み合わず38勝44敗でカンファレンス11位に終わり、プレーイントーナメントへの進出すら逃した。

不本意な形でシーズンを終えたアービングだが、彼自身の成績を見るとネッツ、マーベリックスの合計で60試合出場、平均27.1得点、5.5アシスト、5.1リバウンドと、リーグ屈指のプレーメーカー兼スコアラーとして健在ぶりを示している。それだけに、今オフにフリーエージェントとなる彼がどんな決断をするのか、すでに大きな注目を集めている。

だが、アービングは自身の去就に関して様々な噂が飛び交うことにうんざりしている模様だ。自身のSNSでの動画で、応援してくれているファンに対しての愛情を強調した後、「ファンのみんな、Twitterで俺の名前をメンションするのはやめてほしい」と続けた。

「まだイースタンのカンファレンスファイナルが行われている最中だ。ウェスタンはナゲッツがファイナルに行くけど、ボストンとマイアミが戦っている。だから僕のことは放っておいてほしい。家族と平穏な時間を過ごさせてくれ。みんなは夕食の席で、僕のフリーエージェントについて話題にするのは面白いだろう。ただ、SNSで投稿するのはお願いだからやめてほしいんだ」

現在、アービングの去就については、マーベリックスとの再契約、レイカーズでキャブス時代の2016-17シーズン以来となるレブロン・ジェームとのコンビ結成など、いろいろな憶測が飛び交っている。

だが、アービングは現時点では全くの白紙であることを強調する。「僕はこの夏、フリージェントとなる。だが、結論を急ぐつもりはない。メディアの人は僕の名前を出して、行き先として可能性のあるチームについて話している。だけど、どうか敬意を持って、そういった話に注目しないようにお願いしたい」

アービングの注目度からして、このような願いが叶うのは難しいだろう。ただ、本人の発言を受け、これから報じられる彼の去就の信ぴょう性についてはより疑ったほうがいいのかもしれない。