ディロン・ブルックス

「ウォリアーズにおめでとうと言いたい」

今シーズンのグリズリーズは、エースのジャ・モラントを含め、チームとして大いに成長した。

強豪ひしめく西カンファレンスを2位で通過した彼らは、ファーストラウンドでティンバーウルブズを破ると、カンファレンスセミファイナルではウォリアーズと激突した。モラントの負傷離脱というアクシデントはあったにせよ、第6戦まで続いたシリーズは接戦の連続だった。

現地5月13日に行われた第6戦では、ディロン・ブルックスが自己最多となる7本(15本中)の3ポイントシュートを含む30得点、デズモンド・ベインが25得点7リバウンドを記録したが96-110で敗れ、シーズンの幕を閉じた。

ブルックスは「ウチは間違いなく成長している」と今シーズンを総括した。「今シーズンは最高だった。こういうチームの一員になった経験は今までなかった。今のモチベーションは高いし、夏のトレーニングを始める準備も整っている。これからもウチは毎シーズンで成長できる。それは間違いないし、このチームの一員でいられることを誇りに思っている。このシリーズは、どちらが勝っていても不思議ではなかった。ただ、リバウンド、速攻からの得点で負けたということを理解しないといけない。ウォリアーズにおめでとうと言いたい。残りの試合での健闘を祈っているよ」

ブルックスは、モラント不在の影響を聞かれると「それは100%間違いない。ジャはリーグベストのポイントガードの一人だ。彼がいなければ違いは生じてしまう」と答えた。そしてウォリアーズとのシリーズ、今シーズンを通じて得た教訓を語った。「これからは、82試合(レギュラーシーズン)だけではなく、100試合近くに増えるから、全員が健康な状態を保たないといけない。そして、これから毎シーズンのように優勝争いに加わるということを認識してやらないといけない」

「経験の差で負けたとは思っていない。オフェンスリバウンドを取られて、相手がより多くシュートを打つ機会を得たこと、それにウチのターンオーバーから相手にイージーな形で点を取られてしまったことも敗因だ。相手のベテランが違いを作ったとは思わない。シリーズの流れはどちらに傾いていても不思議ではなかったし、ウチが3勝1敗でリードしていた可能性だってあった。ベテランの存在云々ではなくて、試合のディテールを意識してやれたかどうか。(134-95で快勝した)第5戦のようにできなかった」

「歴代トップクラスのシューター2人との対戦は刺激になったし、良い勉強になった。彼らと対戦できたのは、チームにとっても良かった。この経験とともに今年の夏を迎えて、また結果を残してみせる」