オビ・トッピン

ニックスの選手ではケニー・ウォーカー、ネイト・ロビンソンに続き3人目

NBAスラムダンクコンテスト2022は2年連続で出場したニックスのオビ・トッピンが優勝し、昨年の雪辱を果たした。

今年のダンクコンテストはコール・アンソニー(マジック)、ホワン・トスカーノ・アンダーソン(ウォリアーズ)、ジェイレン・グリーン(ロケッツ)とトッピンの4選手で争われた。

アンソニーはNBA選手だった父グレッグのジャージーを着用し、さらに重い革靴に履き替えてダンクに挑戦するも、失敗が続いたこともあり予選敗退となった。グリーンはパートナーがボードの横に当てたボールを空中でキャッチするダンクに挑戦するも、パスが合わずに失敗が続いた。2本目では回転しながら股の間にボールを通す豪快なダンクを成功させたが、3位で終わった。

決勝に駒を進めたのはトッピンとアンダーソンの2人。アンダーソンはビンス・カーターが成功させた肘入れダンクに挑戦するも、高さが足りずにノーマルなウインドミルとなってしまい、得点が伸び悩んだ。そして、トッピンは空中でボールを股に通し、ボールをバックボードに当てるという斬新なダンクを披露して優勝をかっさらった。

昨年大会は、決勝戦でトレイルブレイザーズのアンファニー・サイモンズの『キスダンク』に敗れ、優勝を逃していた。こうした経緯もあり、トッピンは「今まで見たこともやったこともないようなダンクをやりたかった。昨年のリベンジを果たすべく優勝を狙った」と語り、見事に1年越しの目標を達成した。

ニックスの選手でダンクコンテスト優勝を果たしたのはケニー・ウォーカー、ネイト・ロビンソンに続きトッピンが3人目となった。トッピンは言う。「ダンクコンテストで優勝したレジェンドがたくさんいる。その中に自分の名前が加わることが当たり前だなんて思わない」

今シーズンのトッピンはルーキーイヤーよりもプレータイムをわずかに伸ばし、15.1分の出場で7.3得点、3.6リバウンドを記録している。昨シーズンに躍進を果たしたニックスだが、今シーズンは大きく負け越し、東カンファレンス12位と低迷している。ニューヨークファンに明るいニュースをもたらした2年目の若きダンカーには、レギュラーシーズンでもダンクコンテストのような派手な活躍が求められる。トッピンも「もう一度股を通すことがあるかもしれないし、何かをするかもしれない。ビハインド・ザ・バックとか、速攻から何かやるかもしれない」と語り、リーグ戦でも期待に応える気持ちがあることを明言した。