ジョエル・エンビード

「何かを変える緊急性はない」と球団にアピールか

現地2月10日にトレードデッドラインを迎えるNBAでは、各チームが徐々に動きを見せ始めている。その中でも注目されているのがベン・シモンズのトレードだ。

シモンズは開幕前から球団にトレードを要求したが、セブンティシクサーズはトレードの見返りとしてリーグトップクラスの選手を求めていることもあり、進展がないまま時間だけが進んでいる。シクサーズの大黒柱、ジョエル・エンビードの全盛期の一年を無駄にしないためにも、バスケットボール運営部門代表のダリル・モーリーはトレードデッドラインまでにシモンズのトレードを成立させようとしているとの噂もある。

しかし、そのエンビード本人は「何かを変える緊急性はない」とチームの現状に手応えを得ている。「どこのチームもコロナの問題を抱えているし、ベストプレーヤーを欠いたチームは勝つのが難しくなる。ただ、ウチは割と健康な方で、特に僕が出た時は21勝9敗(現地15日時点)だと思うから悪くはない。つまり健康であり続けること、そして今までやってきたことを続けることが大事なんだ」

「オフェンス面では少し苦戦しているけど、この間はボールを動かしただけですごく良くなった。このメンバーならオフェンスでもディフェンスでも、自分のベストを尽くすことができる。すごく良い感じだけど、最高のバスケットをしているとはまだ思っていない。先はまだまだ長いからね。本当に助けになる選手は、まだちょこちょこ欠けている。でも、何かを変えなければいけない緊急性はない。必要なものはすべて揃っているから、これからも継続していくだけさ」

エンビードは平均27.2得点、10.6リバウンド、4.3アシストを記録し、チームも25勝17敗で東カンファレンス5位につけている。チームの大黒柱であるエンビードは「今いる選手で十分に勝てると信じている」と語ったが、球団としてはプレーオフで勝つためにも、もう一人スター選手が欲しいところだろう。シクサーズがトレードデッドラインまでにどのような決断を下すのか注目だ。