ザック・ラビーン

『第4クォーターの男』デローザンがお手本に「彼から学ぶことは多い」

現地12月26日に行われたペイサーズvsブルズの一戦は、健康安全プロトコル明けで復帰したザック・ラビーンが32得点を記録し、ブルズが113-105で勝利した。司令塔のロンゾ・ボール、ヘッドコーチのビリー・ドノバンが健康安全プロトコル入りで欠場したが、きっちりと勝ちきった。

健康安全プロトコルに抵触したラビーンは、12月11日以来の出場ながら勝負どころで違いを作った。大量リードから一転し、ペイサーズに8点差(108-100)にまで詰め寄られた第4クォーター残り3分、ラビーンは落ち着いてジャンプシュートを成功させると、その次のポゼッションでもドライブからフィンガーロールレイアップをねじ込んでペイサーズを突き放した。これらの得点を含め、ラビーンは第4クォーターだけで12得点をマークして勝利に貢献している。

エースともなれば大事な場面でボールを託されるのは当然だが、気負ってしまい空回りするケースも少なくない。今シーズンのラビーンは、第4クォーターに平均6.7得点(リーグ9位)という数字を残している。その要因として、チームメートであり、第4クォーターの平均得点7.9でリーグ1位のデローザンから学ぶところが大きいと、試合後に語った。

「デマーは本当に冷静な選手だ。僕はこれまでの経験を頼りにするタイプで、例えばチームが10点負けているような状況なら、『すぐに取り返してやる』という気持ちになってしまう。ところがデマーは、すごく落ち着いているんだ」

「第4クォーターまでに25得点決めていても、もしくは4得点しか決められていなくても、彼には関係ない。第4クォーターを完全に別の試合と受け止めてプレーしている。彼から学ぶことは多い。今日の試合では、学べたことを少しは生かせたかもしれないね」