竹内公輔

レジェンド折茂武彦のアドバイスが背中を後押し

バスケットボール日本代表は11月27日、28日に行われるワールドカップ2023アジア地区予選のWindow1、中国戦に向け直前合宿を行っている。指揮官がトム・ホーバスへと変わり、東京オリンピック時とは違ったメンバー構成となったチームにおいて、最年長となったのが竹内公輔だ。

代表経験が最も長い竹内だけに選出は当然のように思われた。それでも竹内は東京オリンピックを区切りに代表から退くことを考えていたという。「東京オリンピック以降は代表はやらないつもりでした。そろそろ下の選手にお願いしてもいいんじゃないかなと、そういう時期なのかなと思って、最初は辞退しようと思っていました」

自分がメンバーに入ることによって、これから台頭すべき若手の枠が1つ無くなってしまうことを気にしていた。だが、かつては現在の竹内と同年代で代表活動を行っていた折茂武彦のアドバイスが背中を後押しし、「必要とされているなら、力になりたいと思って参加を決めました」と竹内は意を決した。

「折茂さんは36、7歳で代表に行っています。どういう気持ちで代表に行っていたのかを聞けたのは大きかったです。折茂さんはトムとも昔一緒にプレーしていたのでどういう監督なのかを聞いたら、熱い人で、勝利への情熱がすごい印象と言っていました。折茂さんは『必要とされるから代表に行った』とおっしゃっていました。単純な理由ですけど、必要と言ってくれる方がおられるので、自分も必要とされるなら力になりたいと思いました」

そして、竹内はプロ選手はファンがいるからこそ成り立つ職業ということをあらためて強調し、今後の活躍を誓った。「選手はファンの方々やスポンサーの方々に応援してもらっていて、そういう方たちのチケット代で僕たちは給料をもらっているわけです。そういうことをより理解して、応援してくれる人のために日の丸をつけてプレーしたいとあらためて思いました。いろんな人にもう一度見たいと言ってもらって、いろんな人から応援してもらっているんだなと感じ、この合宿に参加して良かったと思いました。少しでも恩返しできるように、中国戦を頑張りたいです」

「NTC(ナショナルトレーニングセンター)には2度と来ないと思っていたのに、また来ちゃいました」と笑う竹内だが、その表情はどこか以前よりも充実感に満ちているように映った。