「答えが出る時が適切な時期」
ヒートのトレーニングキャンプが始まる9月25日まで10日あまりとなったが、ドウェイン・ウェイドは現役続行か、引退かの答えを保留している。ユドニス・ハズレムとの合併会社を通してサウスフロリダにオープンするレストランのイベントに出席したウェイドは、集まった報道陣に「何か言えれば良いのだろうけれど、答えはまだ出ていないんだ」と答えた。
ヒートがウェイドに提示できる契約は、ベテラン最低保証額の240万ドル(約2億7000万円)か、タックスペイヤー・ミッドレベルの530万ドル(約5億9000万円)のどちらかに限られている。ウェイドは、ヒートから条件面の提示があったかについて聞かれると「代理人に聞かないと分からない。僕は金額のことにタッチしていないから」と語った。トレーニングキャンプまでに結論を出すかどうかについても、ウェイドは明確な回答を避けた。
「いつだろうと、答えが出る時には出るもの。その時が適切な時期だよ」
ソーシャルメディア上にワークアウトの動画も投稿しているウェイドは、良好なコンディションを維持しているように見えるが、現時点でキャンプに参加できる状態かどうかという問いかけには、「それは違う」と答えた。
「NBAでプレーする状態にするには、実際にプレーしないと仕上がらない。今の時点では、誰もNBAでプレーする状態には仕上がっていないよ。実際に練習が始まって、実戦が始まらないと、誰もNBAレベルのコンディションには仕上がらない」
ウェイドより一足先に答えを出し、ヒートと再契約したハズレムは「彼には復帰してもらいたいけれど、自分から答えを出すようプレッシャーをかけることはない」と言う。
ファンが求めている答えは、今シーズンもヒートのジャージーを着てプレーすることに他ならない。それを知っているウェイドは、改めて、他チームでプレーする意思がないことを強調した。
「僕は自分が大切にしている皆には、正直に話しているよ。(キャバリアーズからヒートに)トレードされてから初めて受けたインタビューでも言ったけれど、もうどこへも行くつもりはない。家族もここにいて、子供たちも成長している。もしマイアミ・ヒートのジャージーを今シーズン着ることがなかったら、セーターかジャケットの下にでも着るようになるよ」
何を聞かれても煙に巻いたウェイドの心中は、彼にしか分からない。答えが出るまでには、今しばらく時間がかかりそうだ。