9月に自宅のあるマイアミにチームを招待したことがペナルティの対象に
現地11月15日、NBAはティンバーウルブズに対して25万ドル(約2900万円)の罰金処分を科したことを発表した。
NBAでは、オフシーズン中にチームの活動としてホームマーケット外での練習、グループワークアウトを行うことは禁止されている。ウルブズは、9月にマイアミに選手を集めてチーム練習を実施したことで、高額な罰金を科せられた。
では、どうしてウルブズはマイアミでミニキャンプを張ったのか? それは、新オーナーのMLBのレジェンド、『A-Rod』ことアレックス・ロドリゲスの『親心』によるものだった。ロドリゲスはマイアミにある自宅に選手たちを招き、近隣の施設でチーム練習を行っていたそうだ。新体制で臨む初めてのシーズンに向けて、チームの結束を強める意味もあったのだろう。
ここからは推測だが、ロドリゲスは、可愛い選手と信頼できるコーチ陣に最高の練習環境を整え、フロントオフィスのスタッフたちにも鋭気を養ってもらうため贅を尽くした『おもてなし』をしようと張り切ったのではないだろうか。
オフシーズン中に選手たちが本拠地以外の場所で合同練習を行うのは珍しくない。ちなみにレイカーズも、今年のオフシーズンにラスベガスで合同練習を行ったが、こちらはお咎めなし。これはレイカーズが球団主導ではなく、レブロン・ジェームズが中心になってチームメートに声をかけてベガスに集まった『選手たちの自主的な活動』であり、ヘッドコーチのフランク・ボーゲルやコーチングスタッフも関与していなかったため、チーム公式の行動ではなかった、という解釈だ。
今回はロドリゲスの気持ちが先走ってしまったため事件になってしまったが、NBAオーナーとしてのデビューシーズンを良いものにすべく、居ても立っても居られない気持ちは理解できる。気合十分のオーナーの下、新生ウルブズにはコート上での良い話題を提供してもらいたい。