トニー・パーカー

写真=Getty Images

スパーズから同額のオファーが届くも移籍を決断

このオフに17年在籍したスパーズを退団したトニー・パーカーが、ホーネッツ移籍を決断した理由を語った。

フランスのメディア『L’Expresso』とのインタビューで、パーカーは改めてスパーズからもオファーがあったことを認めたが、提示された役割に差があったと明かしている。

「スパーズからも、金額面ではホーネッツと同額のオファーがあった。でも、僕にとって金額は重要ではなかった。スパーズが自分にオファーをくれなかったと思っている人がいて、球団に怒っている人もいるみたいだけれど、誤解しないでもらいたい。彼らからオファーはあった。でも、役割が違った。僕はプレーしたいわけで、アシスタントコーチのような役割でキャリアを終えたくなかった」

昨シーズンはデジャンテ・マレーの控えとしてセカンドユニットを支えたパーカーは、55試合に出場し、平均7.7得点、3.5アシストを記録。新天地ではケンバ・ウォーカーのバックアップを務めるものの、キャリア最低の19.5分に終わった昨シーズンよりは確実にプレータイムは増える。

パーカーは、提示された役割の違いの他、現在ホーネッツの筆頭オーナーであるマイケル・ジョーダンからラブコールがあったことも、移籍を決めた要因だったと話した。

「僕にとってアイドルだったマイケル・ジョーダンから連絡をもらったら、『よし、やろう』という気になった。自分のキャリアを彼のチームで終えられたら特別。バスケットボールをプレーしたいと思わせてくれた人なのだからね」

またパーカーは、移籍後に報じられた「引退する時はスパーズで」というコメントが間違って伝わったと主張。パーカーは、引退後にスパーズで自身の背番号が永久欠番化されると語っただけだったと話している。

「僕のジャージーは、きっと永久欠番化してもらえると思う。この話が、中国に滞在していた時に間違って伝えられてしまったんだ。メディアは、僕がスパーズで引退すると伝えた。僕は、自分のジャージーが永久欠番化されると言ったのであって、選手としてのスパーズでのキャリアは終わったんだ」

とはいえ、パーカーが引退を表明すれば、功労者である彼の功績を称えるため、スパーズは『1日限定契約』に近いオファーを提示するだろう。プレーすることはなくても、最後はスパーズの選手としてコートに立ち、現役生活に別れを告げるはずだ。