「彼を先発させないことは考えにくい」
キャリア3年目を迎えるウォリアーズのジョーダン・プールはプレシーズンゲームで圧巻のプレーを見せている。トレイルブレイザーズ戦では7本の3ポイントシュート成功を含む30得点、5リバウンド、5アシスト、1スティール、2ブロックショットを記録し、続くナゲッツ戦でも17得点を挙げた。
『NBC Sports Bay Area』によれば、プールのこの活躍は指揮官のスティーブ・カーにとって想定内だったという。「これは彼がキャンプで見せていた姿だ。躊躇することなくリングに向かい、信じられないほどの自信を持ってプレーしている。彼はその自信を手に入れたんだ」
プールは2019年にドラフト1巡目28位でウォリアーズに入団したシューティングガード。ルーキーイヤーは平均22.4分のプレータイムで8.8得点を記録したが、昨シーズンはプレータイムが微減したにもかかわらず、3ポイントシュート成功率が35.1%まで上がったことで、平均12.0得点とオフェンス力は向上した。プレシーズンゲームでのパフォーマンスで特筆すべきは、初戦で沈めた7本の3ポイントシュートのほとんどが3ポイントシュートラインから離れたディープスリーだったこと。ステフィン・カリーやクレイ・トンプソンはどんなタイミングでも3ポイントシュートを打っていいという許可を得ているが、プールもその一人になった。
プールは言う。「コーチは練習したことを実行する機会を与えてくれる。そして、僕にアグレッシブさを求めた。コーチは僕が空いていたらシュートを狙えと言ったんだ。昨年もそう言ってくれたけど、これからその距離を少しずつ広げていきたいと思っているよ」
爆発的な得点力を見せたプールだが、今後はディフェンス面での向上が求められる。カーヘッドコーチも「彼は何度かバックカットでレイアップを許し、ローテーションでもいくつかミスをした。次に見せなければならないのはディフェンスの努力だ」と話した。
それでもカーヘッドコーチは「彼は我々のベストプレーヤーの一人」と言い、最低でもトンプソンが復帰するまでは先発起用すると語った。「様々なラインナップでプレーする中で、彼がディフェンス面でどれだけできるかを判断しなければいけない。でも、あれだけ爆発力のある選手だから、フロアに送り出すべきだ。彼を先発させないことは考えにくい」
プールが飛躍し、トンプソンが完全復帰となれば、ウォリアーズ王朝の復活は時間の問題だ。