アーリーカップが全国6会場で開幕、B2クラブが『下克上』に挑むもB1の壁は高く

2018/09/08
Bリーグ&国内
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アーリーカップ

文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE

群馬、金沢、東京Zは奮闘するも勝負どころで屈する

昨日、バスケの新シーズン到来を告げるアーリーカップが全国6会場で開幕した。

プレシーズンの大会として昨年に創設されたアーリーカップは今回が2度目の開催。見どころの一つが2部リーグのチームが1部に一発勝負で挑む試合だ。B1の開幕は10月第1週だが、B2の開幕はその1週間前。選手の質ではどうしてもB1チームが上だが、代表選手を取られないこと、開幕が早いがゆえのチームの仕上がりはプラスとなる。

もっとも『下克上』はそう簡単ではない。北信越大会では群馬クレインサンダーズが富山グラウジーズに54-84の完敗。前半は10点差と粘ったが、後半になると踏ん張り切れず。代表の韓国遠征に帯同せずチームに戻った宇都直輝がメインでプレーした第3クォーターに突き放された。

北信越大会のもう1試合は新潟アルビレックスBBvs金沢武士団。こちらは金沢のデンゼル・ボウルズが新潟のスコアラー、ダバンテ・ガードナーを上回るペースで得点を量産。第3クォーターを終えて64-64と互角の勝負を展開したが、2人しかいない外国籍選手の一人であるライアン・リードが8分弱を残してファウルアウト。その後は突き放されて77-88で敗れた。

東海大会ではアースフレンズ東京Zが名古屋ダイヤモンドドルフィンズに挑戦。名古屋Dの堅守を速い展開で崩そうと試みるも、これがターンオーバーからの逆襲でイージーシュートを許す展開に。それでも第3クォーターには打ち合いの展開に持ち込み、63-76まで追い上げて最終クォーターへ。試合の流れが東京Zに傾いたかに思われた局面だったが、名古屋Dはここでマーキース・カミングス、満田丈太郎と新加入選手が連続得点。奮闘した東京Zだが、名古屋Dが誇るタレントの個人技に屈する形となった。

アーリーカップ

終盤に逆転に成功した奈良だが、退場者を出し悔しい敗戦

B1のクラブを最も苦しめたのはバンビシャス奈良だ。関西大会の初戦で滋賀レイクスターズと対戦。滋賀は昨シーズンの正ポイントガードだった並里成、さらには7シーズン在籍したガードの横江豊が退団。その横江が早速、奈良の正ポイントガードとして古巣に立ち向かった。横江は落ち着いたボールさばきでコントロールに徹するかと思いきや、1on1でガンガン仕掛けて突破口を切り拓く。新エースの期待がかかる高橋耕陽、特別指定選手として新加入した21歳の紺野ニズベット翔が目覚ましい働きを見せる滋賀に対し、粘りのバスケットで喰らい付いていく。

第4クォーター残り6分を切ったところで、クラブ創設の2013年から奈良に籍を置く本多純平の3ポイントシュートで63-63の同点に追い付き、続いてポストプレーからゴール下に飛び込む本多に合わせる連携で逆転に成功する。追い上げ、逆転した奈良に間違いなく流れが来ていた。

ところが好事魔多し、である。横浜ビー・コルセアーズから加入して得点源として機能していたジェフリー・パーマーが、ドライブに行ったところを身体で止められたプレーにファウルがなかったとして怒り、テクニカルファウルを取られて退場に。この時点で69-69、どちらが勝つか全く分からない試合だったが、そこからのラスト2分半で奈良は得点を奪えなかった。オールコートプレスを仕掛けるなど最後まで勝利への執念を見せたが、最終スコア69-74で滋賀に屈した。

今日は大会2日目。全国6会場で熱戦が繰り広げられる。