レブロン・ジェームズ

「契約した13選手は個人の欲のためにプレーするのではなく、一致団結してやれる」

2年ぶりの優勝を目指すレイカーズは、オフにラッセル・ウェストブルック、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワード、ラジョン・ロンド、ディアンドレ・ジョーダンなどを獲得した。

ベテランが多く、フレッシュさは欠けるかもしれないが、ロスターに登録された顔ぶれを見れば、西カンファレンスの優勝候補筆頭に挙げられて当然と言える。GMのロブ・ペリンカは、メディアとの会見でオフシーズンをこう総括した。

「ドラフト、そしてフリーエージェント市場が開くのを迎えるにあたり、我々にはロスターに関して3つの目標があった。まずはチームの柱になるプレーメーカーを獲得すること。2つ目はシューティング。そして3つ目は2020年に優勝した時のように、リバウンドとディフェンスに優れるセンターを2人登録すること。これを目標に行動し、ロスターに反映させられたと思う」

経験豊富な選手たちを束ねるのは、リーダーのレブロン・ジェームズだ。ペリンカによれば、レブロンは例年よりも身体を絞ってトレーニングキャンプを迎えるという。

「レブロンは早朝からハードな練習を続けている。特にフィットネスレベルが図抜けていて、身体を絞っているよ。レブロンは常に偉大な選手たちから学習し、いつだって新たな要素を自分のプレーに加えている。キャリア後半になって、彼はより身体を絞ってプレーすることを決めた。そのおかげで爆発力だったり、クイックネスが上がる。彼はそれだけトレーニングに集中しているし、チームメートを信頼している。全員で集中して取り組めば、このチームが何を成し遂げられるかを理解している」

「カギになるのは意識だ。我々が契約した13選手は個人の欲のためにプレーするのではなく、一致団結してやれる。どうすればロッカールームで自分の隣にいる選手の力を引き出せるかを考えて取り組める。レブロンと同じ意識を全員が共有しているんだ。そしてレブロン自身がチームメートの力を信じている」

そのレブロンの盟友であるカーメロの加入も注目ポイントの一つだ。レイカーズでは主にスポットアップシューターとしての役割を担うようになるカーメロについて、ペリンカは「エリートレベルのスキルを持った選手」と称えた。

「メロはオリンピックでも同じ役割を担い、オープンショットを決めていた。レブロンやラッセルからボールがキックされれば、重圧もかかる。だが、メロは誰からボールを託されようが気にしないで、集中して得点を決めてくれる。彼はキャッチ&シュートのエリートレベルのスキルを持っているけど、私は彼をそれだけに限定させたいとは思わない。あまり評価されていないだろうが、彼のフィジカルは強い。ポストで相手チームの選手と接触しても、サイズを生かしてリバウンドを取れる。これらの要素を考えても、彼はウチにフィットする」