デニス・シュルーダー

「僕にとって、96は好きな番号とは言えない」

今オフにフリーエージェントになったポイントガードのデニス・シュルーダーは、セルティックスと契約を結んだ。

昨シーズンに所属したレイカーズから提示された4年8400万ドル(約92億円)の契約延長を断り、セルティックスと単年契約を締結。来年のオフに、より大きな契約を結ぶため新天地で勝負することを決めたシュルーダーだが、新シーズンが始まる前に、ある問題を抱える可能性が出てきた。

ホークス、サンダー、レイカーズで17番のジャージーを着用してきた彼は、セルティックスでも同じ番号を付けると見られていた。しかし、優勝回数(17回)でレイカーズとともにリーグ最多の名門セルティックスは、チーム内での永久欠番になっている番号が多く、17番は黄金期を支えたジョン・ハブリチェックが付けた番号で、当然ながら永久欠番になっていて使用できない。

そこでシュルーダーは、自身の公式アプリ『DS17』で新たな背番号を決めるファン投票を行なった。投票の結果、71、96、84、8、80の候補が残り、現在最後の投票が行われている。現時点での投票結果も確認できる状態で、候補は71と96に絞られたようだ。もし96が選ばれた場合、シュルーダーにとってはちょっとした問題になってしまう。

ドイツ出身のシュルーダーは、地元ブラウンシュヴァイクのクラブ、アイントラハト・ブラウンシュヴァイクというサッカーチームのファンだ。このチームのライバルは、ハノーファー96というクラブ。つまり、もし96が選ばれてしまった場合、シュルーダーは敵視するチームの番号を背負って1シーズンをプレーしなければならない。

シュルーダー本人も公式アプリ上での投票ページに「追伸、ご想像の通り、ブラウンシュヴァイク出身の僕にとって、96は好きな番号とは言えない」と記している。

無事に彼の新しい背番号が71番に決まるかどうか、投票の行方を見守りたい。