マッカラム「彼にとって大きな1年になる」
昨シーズン途中にトレードでオールスターのニコラ・ブーチェビッチを獲得したブルズは、今オフにも積極的な補強を行いデマー・デローザン、ロンゾ・ボール、アレックス・カルーソの獲得にも成功した。
4シーズンぶりのプレーオフ進出も可能な戦力が整ったように思えるが、元NBAレジェンドであり、コメンテーターのシャキール・オニールは先日「ブルズはウォリアーズみたいなことをしようとしている」と語り、優勝できないと断言した。「4人のスモールプレーヤーが分散して走って、ザック・ラビーンが3ポイントシュートを打つ。それでロンゾがみんなを巻き込んでいくって感じかな。チャンピオンシップを勝ち取ることはできない」
シャックはラビーンを軽視するかのような発言をしたが、ヒートに移籍したカイル・ラウリーはラビーンを高く評価している。CJ・マッカラムのポッドキャスト『Pull Up with CJ McCollum』に出演し、NBAで過小評価されている選手を聞かれたラウリーはラビーンの名前を挙げた。「ザック・ラビーンだね。彼はNBA選手の一人でオールスターだよ。みんなは彼がどれだけ優れているのかを理解していないんだ」
これにマッカラムも同調し、「僕はザックのことがとても好きだよ。シカゴは良い状況になりつつあるし、彼にとって大きな1年になるだろうね」と語った。
ラビーンはブルズに移籍して以降、右肩上がりにスタッツを向上させ、昨シーズンはいずれもキャリアハイとなる平均27.4得点、5.0リバウンド、4.5アシスト、3ポイントシュート成功率41.9%を記録し、初めてオールスターに選出された。
26歳のラビーンはダンクコンテストで2度優勝し、2016年のライジングスター・チャレンジでMVPを受賞。今年の東京オリンピックで金メダル獲得に貢献するなど、名実ともにNBAを代表するスター選手となった。しかし、同年代のオールスター選手であるヤニス・アデトクンボやデビン・ブッカー、ジェイソン・テイタムなどに比べると注目度は高くない。それはずっと勝てないチームにいて、プレーオフ出場経験がないことに起因する。
エースとしてチームを牽引しプレーオフに導くことができれば、ラビーンの評価は見直されるはず。そして、優勝争いを演じ、シャックを見返すような活躍に期待したい。