アメリカは「勝てない相手ではない」
バスケットボール女子日本代表が再び偉業を達成した。
東京オリンピックの準々決勝でベルギーを下し『ベスト8の壁』を超えた日本は準決勝でフランスと対戦した。第1クォーターをリードされるも、その後は日本の目指すトランジションバスケが炸裂。87-71と大差をつけて勝利し、銀メダル以上を確定させた。
特にポイントガードの町田瑠唯の活躍は目立った。町田は試合開始から3連続で味方のシュートをお膳立てすると、その後もアシストを量産し続け、オリンピック記録を更新する18アシストを記録した。町田は「そこまで数字にこだわってなかったですけど、歴史に残せたことはすごいうれしい」と笑顔を見せた。
特筆すべきはこの記録を27分29秒のプレータイムで達成したことだ。日本は最終クォーター序盤でリードを20点の大台に乗せたことで、主力を温存する余裕さえあった。接戦となっていれば、さらにこの数字は伸びたはずだ。指揮官のトム・ホーバスも町田の活躍には「アメイジング」と目を細めた。
町田は「とにかく早い展開に持っていくことを意識して、自分の役割のゲームコントロール、ペイントアタックからパスすることが役割だと思っていました」とアシストが伸びた要因を分析。偉大な記録を残したが、いつもと同じように自分の手柄にはしなかった。
「今日は本当にみんなの動きが良く、自分はみんなの動きに対してパスを出していたのでみんなのおかげというか。みんなのおかげでこの数字になりました」
今日の勝利で銀メダル以上が確定したが、8月8日にはオリンピック6連覇中の『女王』アメリカと頂点を争う。予選で唯一の敗北を喫した相手だが、「リベンジしたいと思っています。強いチームですが、勝てない相手ではないのでチーム全員で戦っていきたい」と強い決意を表した。