「ここでチームを離れるのは正直悔しい気持ちはあります」
琉球ゴールデンキングスは今日、藤田弘輝ヘッドコーチの退任を発表した。
Bリーグ初年度からの3シーズン、三遠ネオフェニックスでヘッドコーチを務めた藤田は、2019-20シーズンに琉球のアシスタントコーチに就任した。しかし、前指揮官の佐々宜央の退任に伴い、シーズン中盤からヘッドコーチに昇格し、クラブを西地区優勝へと導いた。今シーズンも琉球のカルチャーである『ハードワーク』を表現したディフェンスのチームを築き上げ、40勝16敗で西地区優勝を成し遂げた。
琉球の安永淳一取締役は「前任ヘッドコーチの突然の辞任やコロナ禍などの難局を乗り切れたのは、藤田氏の紳士的な人柄に依るところが大きく、改めてこれまでのキングスへの貢献に対して感謝を申し上げます」と感謝を語りつつ、「しかし、Bリーグチャンピオンシップの厚い壁を超えるには、琉球ゴールデンキングスは新たな組織を形成し、挑戦することが必要と考えられます」とコメントを発表した。
藤田ヘッドコーチはクラブを通して、次のコメントを発表している。「ここでチームを離れるのは正直悔しい気持ちはありますが、まだ未熟な私にチャンス下さったキングスの皆様には大変感謝しています。ありがとうございました。世の中が大変な状況の中、最後までシーズンを全うすることが出来たのはクラブスタッフの皆様のおかげです。ありがとうございました。タフな状況の中、選手とチームスタッフのハードワークには本当に感謝しています。このチームの一員としてハードワーク出来た事をとても誇りに思っています」
「そして琉球ゴールデンキングスファンの皆様。沖縄のバスケットボールカルチャーは最高でした。来シーズン優勝をして『沖縄を元気に』というクラブの素晴らしい目的を達成出来ずに去るのはとても悔しいです。ですが、逆境やプレッシャーに負けそうな時に最後まで戦えたのは皆様の後押しがあったからだと思っています」
「2シーズンと短い間でしたが琉球ゴールデンキングスでの時間は私の人生にとってとても大切な部分になりました。皆様本当にありがとうございました」